山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

森林公園は生きた植物図鑑

2016-11-06 20:05:16 | 植物
 森林コーディネーターの有志が創った「森の案内人の会」主催の研修会を静岡県立森林公園で行う。
 とても一日では回りきれない広さと魅力に満ちている。
 早めに会場に着いたので歩いてみたら、途中でホトトギスの群生を発見。

                                  
 ビジターセンターに行ってみると、そのホトトギスは、「タイワンホトトギス」のようだ。
 ホトトギスは花が茎に直接つくが、タイワンホトトギスは茎から枝分かれした頂部に咲く、という。
 ついつい、花だけしか見ていない自分の思い込みに気づく。

       
 園内には赤い実が多く見られるが、「サルトリイバラ」がところどころでチョイ見せしてくれる。
 それに、赤い実ができていると「サンキライだ!」と叫ぶのはムードメーカーでリーダーの「野番人」さん。
 毒消しのために「山」に行き、実を食べて「帰」って「来」たというネーミングが有名。

                           
 園内で圧倒的に見られた赤い実は「コバノガマズミ」。
 いわゆるガマズミの葉より小さいが、天竜区の自然でもコバノガマズミの個体のほうが多い気がする。
 ミヤマガマズミというのもあるが、ひょっとするとそれかもしれない。

                         逆になかなか見つからなかった赤い実として、「ゴンズイ」の実を発見。
 赤い実が割れて中の黒い種が見られてそのコントラストが美しい。
 ゴンズイを山野で発見できるのはやっとだが、わかってくると意外に見つけられる。

      
 針葉の葉が硬いのでネズミの通り道に置いておくとネズミ除けになるという「ネズミサシ」。
 ヒマラヤシーダーにも似ているが、赤松林に混じっていることも多く、マツタケもできるらしい。

 花の少ない秋でもまだまだ魅力的なゾーンや植物・きのこも豊富だ。
 日曜のせいか利用者がけっこう多かったのが安心。
 ボランティアとともにどう管理運営していくかが見ものだ。


                          
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする