浜松シティーハーモニー12人によるアンサンブルが桜散る山里に流れる。風は肌寒かったが空は活発な雲を飛ばし続け、暖かい太陽を供給してくれた。オイラも店を出して畑から採れたヤマウドやキクイモを並べ、なんとか完売を遂げた。
尾上さんの庭づくりに工学院大学のゼミ生時代からかかわってきた若者も東京から駆けつけてくれた。東京と春野町をいくども往復しながら今日の尾上邸庭園を形成してきたことを紹介。
まわりの桜を手弁当で植えてきた「猫の手クラブ」のボランティアらも紹介された。農林水産省OBがこういう形で地域貢献する姿は自治体職員の在り方を問う実践でもある。草刈り機がまだ登場していない時代の苦労話を語っていただいた。
さらには、尾上さんの社会貢献に大きな影響を与えた「花の香学会」主宰・元大日本報徳社社長・元学芸大学長の鷲山恭彦さんらも紹介された。閉塞された中山間地でも開明的な活動ができたのもこうした「応援団」の存在も欠かせない。コンサートとしてはきょうで大団円となったが、ここでつながったネットワークはきっと次のステージで出会うに違いない、と思えたのだった。