裏の道草山をいつのまにか登る。小さな山は燦燦と浴びる春を受けとめている。「サルトリイバラ」(ユリ科)の黄色い花は目立たないが、秋には赤い実が林内で目立つ。
数年前に数株植えた「シャガ」(アヤメ科)がどんどん増えて山のあちこちで群落を形成するようになってきた。種はできないが根茎がどんどんできて株分けすれば生命力あるパワーを発揮する。
山をプラプラ歩いていると棘が足や腕に絡んでくる。イチゴ類はその意味では手ごわい相手なのだ。へたすると血を流してしまう。「木本」でありながら「クサイチゴ」と命名されているが、花は大きく目立つ。実はおいしくて歩きながらよくつまんでしまう。
山は臨戦態勢でいのちの躍動を鼓舞しているのを感じる。