山菜狩りを始めたのは20年前くらいだった。そのとき絶品と思ったのは、まずは「ヤマウド」の多様な味と食べ方、「コゴミ」の上品さだった。今はいただいた「ヤマウド」の苗を増やして20本以上は収穫することができた。意外に食べ方を知らない人が多く、生の「刺身」を食べたことがない人が大半だった。
裏庭の日陰には、「コゴミ」が群生するようになった。茹でてマヨネーズ・醤油で食べるのがいちばんうまかったが、茹で過ぎると味が落ちてしまう。道草山では、「シオデ」がちらほら出ているが、これら「シオデ」「コゴミ」「ヤマウド」は、山菜の御三家ではないかと思っている。それがすべてわが家の畑や山で収穫できるのはじつに贅沢だとつくづく思う。中山間地ならではないか。