前々から畑の周りを花木を植えたいと思っていて何度か挑戦したが失敗の連続。というのも、雑草、石だらけの土壌、ツル植物の脅威などでことごとく駆逐されてしまっていたのだった。それ以上に、それぞれの花木の様子を見る心の余裕がなかったというのが真相だ。それで、反省もなくまたもや挑戦だけはしてみる。
それがやはりというか、小判ではなく石ころがザクザクの連続。ツルハシが悲鳴をあげる。そのうちに、30cm以上もある石にぶつかる。たいていはツルハシで間に合うがツルハシが通用しなくなる。そこで重い鉄棒を倉庫から運んで来て梃子の原理で持ち上げる。持ち上げた隙間に石を詰めていくと目的の石が上に持ち上がっていくのだ。久しぶりだった。
というのは、ここに「入植」した当時は、毎日こういう石との格闘だったからだ。へたすると、ひとかかえある石を掘り出すのに数日かかってしまうときもあった。当時はこの場所は石の捨て場ではないかとさえ思っていたほどだった。近所の人に聞いてみたら、「ここは大むかし川が流れていたから石だらけなのよ」ということだった。
とりあえず、梅雨入り前に穴掘りして挿し木で育てたアジサイや実生で育てたロウバイなどの苗木を植えていくことにする。穴掘りは間に合うだろうか。