先週、ジャガイモの試し掘りを行う。表面が赤い皮の「アンデスレッド」という品種。以前、「インカのめざめ」という品種を栽培したが失敗したことがあったので、赤いジャガイモにはひけめがあった。しかし、販売店に大量に残った種イモを見て、「これは協力しなきゃ」と購入したものだった。が、定価が半額だったというのが本音だけど。試掘してみて順調であるのがわかり、掘り上げるのは梅雨が終わるころかなと目星を付ける。
もっと追熟するのがいいらしいが、待てずに蒸かしてみる。果肉は黄色だ。これはβカロチンが含まれているからという。βカロチンは、ビタミンAとなり目のはたらき、動脈硬化、免疫力向上などに効能がある。アンデス系の種を父に岡山県の農家が繰り返し改良してきた傑作だ。
食べてみるとホクホクはもちろんのこと。あっという間に平らげてしまった。クリーミーな甘さと粉質のなめらかな舌触りが食欲という欲望をフル回転させてしまう。煮ると崩れやすいのでサラダやコロッケにもぴったり。春秋二期作もできる生命力抜群の「アンデス赤」だった。