梅雨で畑を2日間ほど見ていなかったら、植えてすぐのサツマイモの葉が食べられていた。焼き芋にピッタリのシルクスィートと紅はるかの苗だった。このところ、忍者のようにひっそり侵出してくるシカに当局は手を焼いていたところだった。
雨がちょっぴり止んだ合間に急いでネットをかける。ここ数年、サツマイモは害獣によって食べられて壊滅状況だった。つまり、自前のサツマイモは食べていないということになる。電気柵は作りたくないとは思っているが、周りの農家で電気柵をやっている農家だけは栽培に成功している。芋の大好きなイノシシやアナグマらにはこのくらいの防御では突破してしまうのは眼に見えているが、当局は新たな対策を考えているのだろうか。
3週間前に、スナップエンドウにシカよけのネットを張ったところ、今のところ被害はない。今までは、病気や雑草などの管理の問題でやられていたが今年はたっぷりの収穫に成功している。
またひと月前には、イチゴの葉を食べられていたのでネットを張ってみた。するとぴったり被害は止み、イチゴの収穫はなんとかできている。今までは、イチゴとかジャガイモとかサツマイモとかの葉は食べられたことがなかった。山の荒廃や開発がシカたちの食糧事情を悪化しているのは言うまでもない。残念ながらまずは自衛策から始めていくことにする。「<共生>とは理想的な均衡ではなく、心地よいとはいえない妥協の産物ではないか」と、感染症学者の山本太郎氏の言葉に納得する。