今日の午前中、きのこの師匠から天然マイタケが宅急便で届いた。ダンボールを開けるとマイタケの匂いが立ち込める。師匠らが山梨の深山で命がけで確保してきたマイタケだった。
今年の長雨がマイタケの生育を促進したのだろう。師匠らは朝4時に出発して現地に午前6時に到着。暗い道なき道を分け入っていく。オイラも数十年前一緒に歩いた山だった。マイタケがある場所は人が立ち入らないであろう崖の大木の根元にあることが多い。だから、滑落しないよう注意しながら採りに行く。とくに岩がごろごろしている場所は危険だ。オイラもそこで7~8mも滑落したこともあり、また仲間とはぐれてしまうことも何回かあった。
さっそくお昼に一部を天ぷらでいただく。マイタケを必死で探すメンバーの緊迫感を想い出しながらも、集中してかぶりつく。食べながらその旨味にため息をつく。
グータラ農業に安閑としているので足腰も弱り果てているので深山を歩く自信もなくなっている。それをオイラと年齢が近いオジサンたちがあの幻の天然マイタケを確保するというのだから、おじさんラブというか、おじさんロマンとかいうものが感じられる。
あっという間に、マイタケ天ぷらが皿から消えてしまった。これは白昼夢だったのだろうか。主人公がいない皿を見て我に返った瞬間だった。篭に入りきらなくなったほどのマイタケゲットにジェラシーを感じる昼食だった。ありがたい。貴重な白昼夢だった。次のマイタケ料理が楽しみだ。そんな舞い上がる気持ちを抑えた一日となった。師匠とメンバーのみなさん、ありがとう。無事の帰還、良かったね。