山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

食いしん坊のキアゲハ幼虫

2020-10-07 21:37:10 | 生き物

 玄関先にでっかい「シシウド」がいつのまにか生えている。その花を求めて蝶や昆虫たちが訪れているのでバッサリ切るのをストップしている。そんなとき、和宮様が「すごいことになっているぞよ」と叫ぶ声が聞こえた。

   

 

 そこで急いで現場に馳せ参じると、なんとそこのシシウドに「キアゲハ」の幼虫がうじゃうじゃいたのだった。一匹ならかわいいなと思うが、20匹近くもいたので、「マイリマシタ」とため息をつくしかない。

   

 しかも、葉も花もきれいに食べられている。背丈もあるほどに成長していたシシウドもこれは枯れるしかない運命にある。その大食漢ぶりは見事というしかない。今まで、キアゲハの幼虫のせいでニンジンやセロリやパセリをしっかり食べられてしまう被害がたびたびあったので、最近は防虫網をしたままでこれらの野菜を育ててきた。農業害虫に指定されているわけだ。

                 

 幼虫としては終齢幼虫なので、これから蛹になっていくはずだ。その前に鳥などに食べられてしまう危険は大いにある。いわゆるアゲハの「ナミアゲハ」は、ミカン科植物を食べるが、キアゲハはセリ科植物食べることでアゲハから新しく独立進化したようだ。アゲハは樹林の花を中心とした食性が特徴だが、キアゲハは平地の草原にある花を食性に選んだ。

 したがって、北方系のキアゲハは、温暖化や都市化の影響を受けて個体数が減っているらしい。身近だったキアゲハが都市部では出会うことが少なくなってきたということだ。その意味で、わが家のシシウドに群がるキアゲハは貴重だ、と和宮様にご注進に及んだ次第だった。

コメント
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