山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ついに「アカホシゴマダラ」来訪

2020-10-05 21:28:02 | 生き物

 朝、雨戸を開けると目の前に「アカホシゴマダラ」(タテハチョウ科)がやってきていた。今年の7月末に歩いて10分ほどの国道沿いの草むらで出会ったばかりの「アカホシゴマダラ」だ。同じ蝶なのだろうか。同じなら2カ月くらいかかってわが家に来たというわけだ。

 後翅が破れていた。肝心の赤い斑紋がよく見えない。というのは、本来は沖縄の固有種でもあるのだが、関東で発生したアカホシゴマダラは中国・香港系亜種で人為的に放蝶したものらしい。沖縄から来たものだとニュースになる代物だ。

     

 「アカホシゴマダラ」は、1998年に藤沢市で発見して以来、関東周辺で広まり今では東海・静岡にも出没するようになったという。2005年には「要注意外来生物」に指定され、2018年には静岡の「特定外来生物」に指定され、日本の固有種の蝶に影響する「害蝶」となった。それほどに、生命力のある蝶でもあったということだ。

 幼虫の食樹はエノキの葉だけど、まわりは杉林が多くなかなかエノキを確認出来ないので、急速な拡張はないだろうが、成虫の食樹はクヌギなどの樹液でもある。エノキは昆虫が集まる樹でもあるが、これが少ないと競合してしまったり、開発で姿が消えていくことになる。売れる木は育てるけど商品にならない木は伐採するという林業の在り方が気になる。

 さて、アカホシゴマダラをこれからどのように受け止めればいいのだろうか。植物だと駆除できるんだがねー。   

コメント
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