集落の人の個人的な提案を受けて、近くの空き家に住み始めた入居者を歓迎しようと、焚き火でささやかな歓迎会をやろうということになった。午前中は山のようにあった雑草と古枝を燃やし尽し、その熾火でお昼はいつものうどんを茹でた。裏の道草山に溜まっている古枝を伐っておいたのが役に立った。
うどんには畑の「ツルムラサキ」を茹でたのを投入、食感が好評だった。また、いただいてきた「インゲン」や自家製の原木シイタケを天ぷらにしたのもおいしかった。また、七輪を出してきて、畑の甘長トウガラシやピーマン、それにホッケ・ウィンナーも焼くことになった。
さらには、近くの川で釣ってきていただいた鮎・十数尾を天ぷらにして丸ごと食べたのも圧巻だった。頭から骨ごと食べられたのが快感だった。最後に、栗の渋皮煮を入れた手作りの蒸しパンがおやつとして出てきた。たが、けっこうお腹がパンパンとなっていた。
こちらにオイラが来てから地元の人のほうから声を掛けられたことはなかった。だから入居した時はしばらく人と会うことはなかった。その意味では、今回は地元と共同して声掛けしたことになる。といっても、正式なものではなく、その手始めのようなものだ。地元としてはいつものように平穏であることを願い、新住民に対しては遠巻きに観察することになってしまうのが現実だ。それを打ち破るのは、入居者のある程度の覚悟と受け入れ側のおおらかさだ。今回も、定住にはやや距離があるようだが、ぜひ定住に一歩歩んでもらいたいものだ。