山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

はみ出し「トレニア」が「光る花」に

2020-10-25 21:38:04 | 植物

 風は冷たいが秋晴れはやはり気持ちいい。それで近くをウォーキングしていたら、茶畑のなかに紫の花を発見。茶畑のなかに紫の花とは意外だ。それはどうやら、近所の人が「トレニア」という園芸植物を植えていたところ、そのこぼれ種が茶畑のなかに侵入したもののようだ。

   

 「トレニア」(ゴマノハグサ科)は、育て易いこともあって家の庭でよく見かける。名前は、スウェーデンの牧師・植物学者トレーンさんの名前からの由来だ。彼は、18世紀半ばスウェーデン東インド会社の商船の司祭としてアジアをまわり、中国・インドの植物を中心に収集したが、病を患い帰国後亡くなる。師であるリンネがそれを悼み彼の名前を献名とする。スウェーデンも小さな東インド会社を設立していたんですね。

                         

 トレニアは、スミレに形や色が似ているので、「ナツスミレ」という別名もある。今では、花色も白・ピンク・赤など多彩になってきて、ますますポピュラーな花となった。近所の庭からはみだしてじわじわと野生化してきて、ついに茶畑に到達したというわけだ。トレニアはインドシナ半島原産なので夏に強い。

    

 そのトレニアが2014年ごろ、NECを中心とするグループが「光る花」として紹介する。つまりは、海洋プランクトンの蛍光性遺伝子をトレニアに組み込んで、植物自体の蛍光を発するという世界で初めての技術が公開される。 この技術がこれからどのように広まっていくかはよくわからない。(画像は、「buzzap」のwebから)

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