わが家の玄関に通じる道には「キンモクセイ」の大樹がある。先月、花が咲いたがすぐに終わってしまったので「今年はばかに早いなー」と思っていたところだった。和宮様は匂いに敏感ですぐに二度目の開花がわかったようだ。
たまたまきょうのニュースで、キンモクセイは二度咲きすることがあるとの情報があった。その理由はまだ解明されていないという。おそらく天候にあるだろうと推測はできるが。キンモクセイは、クチナシ・ジンチョウゲとならんで「三香木」と言われている。古来から香木は珍重されていたが、1970年代~1990前半には、キンモクセイはトイレの芳香剤として一世を風靡した。確かにどこのトイレへ行ってもこの匂いだった記憶がある。
平安時代にキンモクセイが歌に詠まれた記述はないようで、詠まれたのが江戸時代からというので、やはり、江戸以降、中国から移入されたようだ。しかも、オス株しかないので種はできない。挿し木で広まったということだ。今回の二度目の開花は、落ちた花の絨毯が今年も見られる勢いだ。