秋にあわてて種蒔きした「紅くるり大根」をやっと収穫することができた。愛知の松永種苗が開発した「紅くるり大根」は、首から先端までの外皮が赤いだけでなく、果肉も見事な紅色に染まっている。赤大根の中でもこれだけ見事なものは少ない。
色から分かる通り、アントシアニンが豊富で青首大根の3倍もある。つまり、抗酸化力があることで長生きできるはずなのだ。わが家はもっぱらくるりの酢漬けをやることで紅色をより鮮やかにしている。ちょっとしたつまみに重宝している。ここ数年、はまっている酢漬けで、年内に食べることができた滑り込み収穫となった。
とは言っても、白大根をやめたわけではない。地大根の「宮重大根」(愛知県宮重町)もだんだんと太くなってきている。こちらのような伝統野菜も遺伝資産として継承していくことも大切だ。