庭で作業していたら上の方でカッカカッカと音がする。「ジョウビタキ」(ツグミ科)だ。人懐っこいジョウビタキは人の近くまでやってくる好奇心旺盛な渡り鳥。屋根の上をよく見たら胸が褐色のオスが止まっていた。いよいよ心温まる風物詩が始まった。寒中で心が折れそうなときにはホッとした潤いを与えてくれる。
この小さな体でどこから渡ってきたのか聞いてみたいところだ。中国かロシアか、厳しく遠い所からやって来ているようだ。オスメスそれぞれ縄張りを持って自立している。火打石を打つような音を出すところから「火焚き・ヒタキ」の名がある。
いっぽう、畑の地上では「ヒミズ」の死体を和宮様が発見。鼻としっぽが長いのが特徴だ。いぬいさえこさんのかわいいイラストがモグラとの違いを的確に表現してくれる。そう言えば、今年の5月の春にも近くでやはり和宮様が発見している。
最近、畑の周りのあちこちに小さな穴が掘られている。これはニホンアナグマがミミズを狙っての徘徊のようだ。ひょっとすると、落葉の下の浅い所で暮らすヒミズはアナグマの一撃の被害に遭ったのかもしれない。寒さがじわじわと迫ってきているいま、生き物たちの動静も変わってきている。アサギマダラも来なくなっているようだし。