山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ジョロウグモ天国地獄見せにけり

2021-10-13 22:34:28 | 生き物

 トイレ近くの軒下にジョロウグモがいた。雨戸を開けると目の前にいるのでどうしても目障りになる。それにしても、形といい色彩といいデザインの造形美が魅力的だ。だから、女郎蜘蛛と言われる所以だろうか。川柳で「<行かせまい>足を絡ませ女郎蜘蛛」(美千代)などは秀逸。画像は当然メスだが、居候のオスの姿はなかった。まさか食べられてしまったのだろうか。つまり、「女郎蜘蛛天国地獄見せにけり」(田吾作)ということか。

                   

 同じ川柳で「女郎蜘蛛欲しくば命かけるべし」というのもある。それほどに、オスにとっては命がけの愛の営みがそこにある。とはいえ、家に侵入する虫を食べてくれる益虫でもあるし、12月には命を解かれる短命の運命の中にいる。いまは限られたいのちを懸命に生きているときなのだ。

  このところ、人間の殺人事件や自殺が少なくない。コロナが背景にあるとはいえ、生きる喜びを見出す環境がどんどん失ってきているストレス列島日本。ほんとうは政治家の出番なのだが、そういう政治家を育む土壌を醸成できないでいる。そんな桎梏が世界を握っている。だから、内面の世界と土壌を耕すしかない。

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