山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

またもや落花生を荒らしたな!!

2010-10-21 19:00:26 | できごと・事件
 昨夜、畑の落花生をことごとく荒らされてしまった。
 ここでかなり時間をかけてゆっくり食事をした気配がある。
 やはり、対症療法的な防御では見抜かれてしまうんだな。
 ただし、ネットのおかげで食べつくされることはなかったけどね。

 けっきょく、この後始末に一日かかってしまった。
 つまり、落花生をすべて撤去したわけだ。
 イノシシ(アナグマとの意見もある)も人間どもの防御で食べる機会が狭まったのにちがいない。そこで、仁義なく?食欲を満たそうということなのだろうか。

 名古屋で開催されているCOP10で、「里山イニシアチブ」が国際的に組織された。
 日本が自然・生き物と調和的に共存してきた里山生活が世界の注目となったのだ。
 しかしながら、その里山自体が荒れている現実があり、針葉樹ばかり植林してしまった政策的誤りもあった。

 その意味では、広葉樹を植えたり、小動物が住める環境を作る必要もある。
 それには、そこで生活ができる人間の営みが成立しなければならない。
 イノシシが闊歩する事件はそんな問題提起でもある。
 つまりは、あんたたち人間はなんのために生きているのか、何を大切に生きているのか、をイノシシが問うているのだと思わずにはいられない。
 
                     
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山里はやはり多様だった!

2010-10-20 21:16:22 | 食彩・山菜・きのこ
 春野町と森町の境にある可愛い山小屋を訪ねた。
 そこは杉・檜に囲まれながらもシイタケ栽培をやっていることもあり、コナラをはじめとする広葉樹がわずかに広がっていた。
 なんとそこはいろんなキノコが自生していたのだ。



 びっくりしたのは、オレンジ色をした美味の「アカモミタケ」の菌輪があったこと、最近有毒になったと言われる「スギヒラタケ」の大群生、ひだに緑の染みがありダシがよく出る「ハツタケ」、ジャパニーズマッシュルームの「ホコリタケ」の大群生。
 もちろん、ベニタケ、有毒のクサウラベニタケ・ドクツルタケ・ドクベニタケ、ホウキタケ、イグチ、テングタケ、フウセンタケなど、総じて多様なきのこの王国があったのだった。

             
 
 標高がさほどでもないのにもかかわらず、これほど豊富なきのこが散在するとは想定外だ。
 こちらに定住する前後は、天竜杉の本場だからきのこは期待できないと思っていたし、実際目にする近隣の林にはきのこは見られなかった。
 しかしそれは、じつに表面的であったというのがわかった。
 やはり、じっくり里山を歩くことなんですね。
 狭い範囲ながらも、きっちり、きのこも昆虫も植物もせいいっぱい生きているんですねー。
 もちろん、過疎に生きる人間も。
 そんな感慨が体に沁みこんできた散策(下見)だった。
 こうした森を快く案内してくれた開明的な林業家に感謝するばかりだ。

(画像は、上からハツタケ・アカモミタケ・スギヒラタケ)


 
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花よりキノコ満開の散策会

2010-10-19 18:04:47 | 食彩・山菜・きのこ
 先日の日曜日に開催された散策会(天竜区・横川)は、秋らしい絶好の日和だった。
 道の駅近くの里山をゆっくり散策したが、花よりもキノコのほうが目立ったようだった。
 ホウキタケが道の駅でも売られていたが、このコースでも所々に見ることができた。
 老菌のタマゴタケをはじめ、名前は同定できないがイグチ・ツルタケ・ベニタケの仲間も確認できた。

 その中でも、幼菌だがでかいキノコだったのが「シロテングタケ」だった。
 テングタケの仲間は毒キノコが多いので注意しなければならないが、私が使っている「山と渓谷社」の大判の図鑑では有毒の記述はないが、ハンディの図鑑では毒の記述があった。学研の『日本の毒きのこ』の図鑑では有毒だった。

 

 他の場所では痩せたシロテングタケと思われる成体のキノコもあった。
 特徴は、傘には黄土色の皮膜が残っていたり、柄には綿屑のような白い粉状のものがあるなどだ。

             

 下りでは、「カラカサタケ」の幼菌がニョキッと立っているのが愉快なり。
 このように、広葉樹が少しある里山では豊かなキノコ群が見られるが、圧倒的には杉・檜の針葉樹に支配されているのが実情だ。
 日本の農政もそうだったが林業も基本方針のあり方の修正がいまだでききれていない。
 せめて、50人近い散策会の参加者にそうした現実を提起できたらよかったのにと今にして思うのだった。

                   
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ショウガを収穫してくれたイノシシ!?

2010-10-18 20:37:56 | できごと・事件
 朝起きてまもなく畑を一回りするのが日課になっている。
 きょうは師匠が激賞のショウガがことごとく倒されていた。
 一列になっていたショウガをなぎ倒したというより、ショウガを根元からきれいに掘り起こしてくれたかのようだ。さいわい、ショウガ味は苦手らしい。

 人手が足りない窮状を察してか、どうやらイノシシが収穫してくれたのかもしれない。
 それが本当なら「援農」してくれたイノシシとしてマスメディアから注目のヒーローになったに違いない。

 となりの落花生にはまったく手(鼻)を出していない。
 というのも、イノシシの侵入にいろいろ新手を使って防御しているのがわかったらしい。
 その腹いせにショウガを倒したとも考えられる。

 となりの師匠の畑のサトイモが荒らされていた。
 どうやら、腹がすいているわけでもないらしい。
 食物はすぐに確保できる人里だからだ。
 食べるというより嫌がらせをしにきたとしか考えられない。
 イノシシのせせら笑いが聞こえてきそうだ。
 これで3勝4敗で、イノシシのリードである。
 
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蛾にも上品な蛾がいるんだ

2010-10-17 21:06:41 | 生き物
 先日のこと、蛍光灯に蛾の「ツバメエダシャク」が飛んできた。
 はじめはモンシロチョウが紛れ込んだとさえ思ったほどだ。
 その白も透けて見えるような白さだった。
 厚ぼったい燐粉を思い出すような蛾ではない。

 その翅のデザインがなんともモダンだ。
 4本のラインが見事、シンプルなジャポニズムを表現している。
 翅の上下のラインがピタリと合わさっているのがすごーい。

 生物多様性には三つの多様性(①生態系②種間③種内・遺伝)があげられるが、蛾も実に多様である。
 田舎暮らしは蛾とは避けられない。
 蝶より豊富なのである。
 そんなあたりまえのことを実感させられる。
 つまりは、中山間地の自然は豊かで多様であるという証左でもある。
 一方、耕作放棄地や廃屋、さらには荒れた森が散在する現実もある。

 シャクトリムシの仲間である「ツバメエダシャク」は、逃げることもあまり知らないような緩慢な動きを止めて、しばらく私の隣に寄り添ってくれた。
 その高貴な品性は、私の尖った心と空気を和らげてくれるのだった。
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天竜川・浜名湖フォーラムの開催

2010-10-16 20:48:03 | 行事
 きょう、COP10に連動してか、「天竜川・浜名湖フォーラム」が静岡文化芸術大学(川勝平太静岡県知事は元学長)で開催された。
 下流域や浜名湖周辺ではNPOをはじめ前向きな環境活動が展開されているようだ。
 それは方向としてはこれからの未来を切り開く可能性に満ちている。

                    

 しかし、まだまだ一部の活動家の奮闘に頼っている現状だ。
 というのも、「環境」よりも「目先の快適さと便利さ・愉快さ」に走るのが今の大衆でもあるからだ。

 それでも、その現状を打破しようとする真摯さは伝わるが、そこにしたたかな志と商人魂が加われば、地域の大きなムーブメントになっていく可能性は秘めている。
 できれば、もう少し、上流域の立場も代弁する活動が反映されればとそこに住む者としてはせつに願うのだ。

 この活動分野では大学や専門家及び行政の出番で、その尖兵がNPOなどの市民活動家だ。
 私がこのブログで植物や昆虫などをとりあげていること事体が、そうした環境活動にも結果的に連動していると考えている。
 つまり、自然保護だとか生物多様性だとか声高に言わなくても、日常生活の中で自分なりに無理せずできる範囲での「活動」でもあると思っている。
 なにを隠そう、日々のブログの生き物の記事をつなげれば、貴重なデータベースになっていくのではないかと秘かに思っているのだ。
 さらに言えば、これらの蓄積が広い意味での中山間地の地域づくりに貢献できればと願っている。

 フォーラムに参加してこれらのことをますます確信する一日だった。
 このフォーラムに誘ってくれた方々に感謝、感謝。

 
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猪くんとの神経戦が始まった!!

2010-10-15 19:53:00 | できごと・事件
 連日のようにイノシシくんが畑を徘徊している。
 2箇所目のぬた場も近くに作ったようだ。
 サツマイモは全て掘りあげたので、まずは安心。
 すると、イノシシの次の狙いは、落花生となる。
 向かいの家の落花生が再びやられたので、落花生を全て掘り上げたため、ますますわが家の畑の落花生が必然的にターゲットとなったのだ。
 
 そこで、警戒心の強いイノシシの裏をかいて、落花生にかぶした網の所に半円支柱を置いて、ぶつかると引っかかったり、音が出たりをねらってみた。
 すると、イノシシはその変化に気づいて慎重に行動しているようで、荒らされることはなかった。
 しかし、2日目には半円支柱の間隙をぬって落花生を一部食べてしまった。

             

 悔しいのでその周辺の落花生を2本ほど収穫してみたら、バケツの三分の二ほどになった。

 落花生はマメ科なので根粒バクテリアのおかげか、土壌がきめ細かくなっている気がする。
 荒地の土質から畑らしい土壌に改善されたように思われた。これは2年前の石だらけの畝だったことからすれば、飛躍的な前進だと自己満足してあげよう。
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猪が教えたサツマイモの収穫

2010-10-14 18:09:25 | 農作業・野菜
 猪君が教えてくれたサツマイモの収穫を終了しました。
 つまりは、猪にこれ以上食われる前に収穫してしまおう、という現実的な選択です。
 開墾間もない畝でまるまる太ったサツマイモが籠にあふれるほどできました。

 初めてこの手で挑戦したので、これは予想を越えるものでした。
 1本の茎からかくも実ができるものか、とても感心しました。
 初心者の私に茎をくれた好好爺?に感謝、感謝です。
 「収穫しないのならもらっちゃうぞ」と、食べ始めた猪くんにも感謝?することにしましょう。

                  

 サツマイモの根元からは、「ホウズキカメムシ」がぞろぞろ出てきましたよ。
 このカメムシはナスの茎にびっしりいましたっけ。
 青汁を吸汁するこのカメムシの健康なこと。
 すぐ逃げないそのずぶとさに怒りというよりあきれてしまいます。
 生きるということは、このくらいしたたかにならなければならないのかー。


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10月のスイカ

2010-10-13 14:13:15 | 農作業・野菜
秋になってスイカができあがりました。
昨年は肥料不足で失敗でしたが、今年は豊作でした。
 といっても、大きさや味はまだまだです。
 種を撒いたのが遅かったので、9月以降の収穫でしたが、いつ収穫したらタイミングがよいかが難しかったです。
 宿題がふえました。

                    

 きょう食べたスイカの味は合格点に近かったですよ。
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畑はイノシシの遊び場になった!

2010-10-12 09:45:32 | できごと・事件
連日、イノシシが来ているようだ。
 栗も終わりで好物がなくなったからだろうか。
 イノシシは向かいの家のヤツガシラや落花生も荒らしている。

 開墾したまもなくのわが畑の横では、イノシシのお風呂が大きくなっていた。
 いわゆる「ぬた場」というやつで、そこで泥遊びというか、寄生虫や虫をこそぐ場があった。(09/10/12 blog参照)
 畑の真ん中でやられたらそれこそ大打撃だが、多少、遠慮したのだろうか。

 しかし、サツマイモはしっかり食べちらかしたので、すべて収穫することにした。
 逆に言えば、イノシシがサツマイモの食べごろであることを教えてくれたのかもしれない。
          

 とりあえず、防鳥の網を野菜に被せたり、バイオトイレの糞尿を畑のまわりにまいたりの対策をとった。
 警戒心の強いイノちゃんは、次にどう出るかなー。 
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