山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

里山・長蔵寺の樹木

2011-10-11 07:31:15 | 植物
長蔵寺の名前はここの地にかつて長蔵寺というお寺ががあったという。
 その境内と思われるところに屹立する大イチョウ。
 樹齢は200年はあるらしい。
 春埜山にある春埜杉に肉薄する迫力がある。
 もっと注目されてもいい巨樹である。





 近くの諏訪神社周辺には、アスナロなどの珍しい針葉樹やカシワの大木が植えられていた。
 きっと、その存在価値も一部の人しか知らないのに違いない。
 


 神社の前では「マメガキ」が実っていた。
 むかしはこのあたりで柿渋を採取していたのかも。

 近くに縄文晩期の遺跡もあり、このあたりはきっと心地よい場所だったに違いない。
 晩期はすでに稲作が行われていたらしいので、連綿と今につながっているということだね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里山・長蔵寺の野草 2

2011-10-10 21:13:08 | 植物
 薬草として有名な「ゲンノショウコ」が時々見られた。
 フウロソウの仲間の花はとても上品だ。

      

 帰化植物のセンダングサがとても多かったが、その中でも大きな花をつけていたのは、「アメリカセンダングサ」だ。
 里山の中で帰化植物がどのくらい侵出しているのかを調べてみるのも必要かもしれない。

                       

 水田の近くで発見した「チョウジタデ」。
 花は小さくて、葉もタデのように目立たない。
 この探検では、水田に多く見られる植物を発見するのに絶好のコースだ。
 「ミゾソバ」「イヌタデ」「タカサブロウ」の花も見られた。

                 

 神社の近くでは「ツリガネニンジン」の群生が発見された。
 「ソバナ」と似ているので同定が難しい。
 昔は山菜として食べていたのではないだろうか。

画像はないが発見できた野草は、「アキノノゲシ」「ミズヒキ」「ノハラアザミ」「キツネノマゴ」「メリケンカルガヤ」「ヤブマメ」などの花だった。

 このコースの魅力は里山の景観を確認できるとともに、
 ① 人里の水田に群がる植物、② 荒地に元気な植物、③ 過疎地にもかかわらず侵出した帰化植物、などを発見できる魅力的なコースであることがわかった。

        
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里山・長蔵寺の野草 1

2011-10-09 20:20:49 | 植物
 山に囲まれた田園風景から足元の野草を見てみると意外に多くの花が咲いているのがわかった。
 田んぼの害草といわれる「イボクサ」(ツユクサ科)はよく見ると実に美しい。
 この粘液を塗るとイボが取れると言われるが効能は怪しい。

        

 やはり田んぼの近くでは、目立たない「タマガヤツリ」(カヤツリグサ科)が咲いていた。カヤツリグサの花が玉状に一つあるのがかわいい。

             

 茂みの中に黄色い花を発見。「ノアズキ」(マメ科)らしい。
 なかなか見ごたえある花の形をしている。

                    

 茎が四角型をしている「ヤマハッカ」(シソ科)の花は小さくて目立たないが、これも拡大すると見事な花だ。
 葉を揉んでみたがハッカの匂いはしなかった。

                       

 「ノブドウ」(ブドウ科)の実はオイラが好きな色合いの実だ。
 一つ一つの実が同じでないのがよい。

 このゆったりとした自然のたたずまいは、いつのまにか心の潤いを満たしてくれる。
 世界の紛争が考えられない空間である。
 しかしながら、ここで生活していくのは至難の業である。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里山てくてく探検隊の出発です

2011-10-08 21:57:21 | 風景
 午前中は里山林づくりで木の伐採をしたりギンナン拾いをしたりして、午後はその周辺の浜松市春野町長蔵寺地区を7人で歩いてみた。

 準絶滅危惧種に指定されている「ツメレンゲ」(ベンケイソウ科)の群生を初めて見た。
10cmほどの高さのツメレンゲだが、そこだけ異次元の世界が存在している。

         

 里山の風景が広がる「信濃畑」(シナンバタ)と言われる小道を歩いた。
 「信濃」の「シナ」とは、長野県を連想しがちだが、古語によれば皿状の小盆地とか砂の多い段丘などの意味があるという。
 
 すでにイネの刈り入れが終わり、ワラを焼いた跡が残されていた。
 景観もさることながら、そぞろ歩くと次々と小さな花が現れてくる。

               

 赤い橋の見える風景は絵になる。
 同行した地元のみっちゃんの夫らが手がけた橋だという。



 廃寺の境内にあったろうと思われる樹齢200年くらいの大イチョウが圧巻だ。
 晩秋には黄金の葉を光らせる。

 歩いて見たことを「長蔵寺てくてくマップ」として作成する予定だ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カボチャはたくましい

2011-10-07 19:51:42 | 農作業・野菜
 カボチャは先月約30個強収穫した。
 そろそろ食べごろになったカボチャだ。
 スープよし、ケーキよし、煮物よし、とにかく健康によし。

 来年は一つひとつのカボチャをもう少し丁寧に養生して、表面を滑らかにしたい。
 また、ウドンコ病対策ができていればもっと収穫があったはずだ。

 それにしても、広い場所を縦横無尽にツルを伸ばすエネルギーはすごい。
 さて、まもなくいただくとしましょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いよいよ初出荷!

2011-10-06 18:44:43 | 農作業・野菜
 県道沿いにある「春野いきいき天狗村」に農産物を出荷することになった。
 栗1kgを12袋、サツマイモ1kgを15袋を持参。
 家庭菜園の延長の取り組みだが、出荷となるとけっこう作業は忙しい。

                      

 とても利益を出すのは難しいが、農作業の励み・修業として出荷することにした。
 さいわい散策会のボランティアをやっていた関係で「天狗村」も柔軟に受け入れてくれた。
 
 小さな農業ではとっても生活は成り立たないことをつくづく実感する。
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

枯れ葉と間違うクロコノマチョウ

2011-10-05 19:05:54 | 生き物
 わが家に飛び込んできた「クロコノマチョウ」(黒木間蝶/タテハチョウ科)。
 枯れ葉の中に紛れ込むとなかなか発見が難しい。それほどの擬態だ。
 また、暗い林が好きで実に目立たない。

 この南方系の蝶は、暖冬の影響で関東に進出してきたということで注目されてきているそうだ。
 止まっているとなかなか羽を開かないので、滅多に捕まえることはないのだが今回初めて見せてもらった。
 というのも、確認したい表の翅の模様があるからだ。

                  

 蛇の目蝶のような紋があった。
 黒字に白い二つの紋があるが、これが真ん中にあるのが「ウスイロコノマチョウ」。端にあるのが「クロコノマチョウ」。
 橙色が内側に広いのが「ウスイロコノマチョウ」。外側に広いのが「クロコノマチョウ」ということだ。

 したがって、家に来たのは「クロコノマチョウ」ということがわかった。
 タテハチョウのように前の翅の先端が尖っているのは、メスの秋型ということだ。

 あんまり細かいことはどうでもよいことだが、こんど会ったときそれを知っていると見る眼が違ってくる。昆虫少年でもないオイラが60過ぎて発見することが新鮮なだけだ。「遅れてきた少年」なんだ。

 追伸、この控え目なクロコノマチョウはまもなく解放された。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムジナが狙う落花生

2011-10-04 22:18:00 | 農作業・野菜
 昨年はムジナことアナグマが出没して、落花生を荒らされた。
 あわてて落花生を収穫して倉庫に入れたところ、深夜に倉庫の引戸を開けて侵入、鍵をしたら今度は穴を掘り出したので追い払ったという、なかなかしぶとい相手だった。

                    

 そこで、まずは防護柵を作ったというわけだ。
 こんなものでは穴を掘られれば簡単かもしれないが、まずはこのくらいで様子を見ることにした。
 収穫の時期が来週あたり。
 この知恵比べはどうだろうか。

 すでに、野ネズミらしき小動物が来ているようだ。小さな食痕のある落花生が散らばっているからだ。もちろんカメムシは常連で、汁を吸われることで中身のない殻ができてしまう。

 7割くらい残ればよしとしよう。
 ムジナくん、食べすぎは良くありませーんぞ。
 それにしてもムジナって、民話の世界の動物だと思ってました。

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水源地への台風のつめ痕 2

2011-10-03 21:22:40 | できごと・事件
 二番目の水源地は、石や砂が取水口を埋めてしまっていたので、素手やジョレンでもくもくときれいにした。
 
          

 途中の路肩が崩れたので土中の土管も外れてしまっている。
 また、道路に倒れた松くい虫に食われた松を5・6本伐採する。
 倒木を手早く処理する集落の人の動きに感心する。

                  

                   

 電話線に引っかかった杉4・5本を輪切りにする。
 NTTや業者まかせにしないのがすごい。
 輪切りにした小振りの杉はわが家でストーブ用にいただいた。
 軽トラック1台分はある。ありがたい。

 台風は予想以上に被害が大きいのがわかった。
 杉・檜の人工林のもろさが今後とも被害を大きくするだろう。
 森を人間の利益の対象としてしか見ないツケがきているのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水源地にも台風の爪跡

2011-10-02 19:36:29 | できごと・事件
 わが集落の水源地への道路が台風のせいで塞がれているということで、集落で補修に出かけた。
 倒木が2箇所、崩土が2箇所、道路のくずれが1箇所、かなりの杉が林内に横倒しになっていた。
 
          

 車で行くには危険である。
 路肩が崩落している。

              

 崩土が完全に道路を塞ぎ、鋤簾(ジョレン)くらいではとても補修はできないことがわかった。

                    

 水源のもとには、人間くらいの大きさの岩が居座っている。
 さらにその上には、同じくらいの岩が3個もやってきている。

 被害が予想以上大きかったので、これは業者による重機を使わないと無理だと判断。
もう一つの水源地へ向かう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする