山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

富士山も厚着しておる

2015-01-11 21:59:37 | 風景
 このところ、空の様子は安定していて青空が気持ちよい。
 天空の青空の中から突然富士山が堂々と見えてくるのは壮観だ。
 残念ながら車の運転でカメラを持つ準備ができない。

     
 ほんに、富士山はどこから見ても絵になる。
 オイラが小学5年だったろうか、「富士山の白い洋服きれいだな」と詠んで、学年の先生から誉められたことがあった。
 めったに誉められたことがなかったオイラとしては、生まれて初めて評価された瞬間だった。

                       
 3・11以降、火山の爆発が現実になってきて、富士山も例外ではないことが報道されることも多くなった。
 災害列島日本としては、想定外という言葉は通用しない。

 美しい自然はときどき牙をむき出すことがある。
 だから、自然への「畏れ」の感情で相対してきた日本人は、自然への傲慢を蓄積してしまった。

 昔は「祟り」という反省装置があったが、今はその装置は破壊されている。
 自然よりも効率を優先する社会は、じわじわと失っていくものへの鈍感力が発達する。

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梅の剪定に10人

2015-01-10 19:45:04 | 市民活動・まち育て
 梅の剪定3年目。
 ずいぶん、容姿も低くなってきたがまだまだだ。
 いつもお世話になっている尾上ガーデンの梅の剪定に10人が集まった。

     
 初めて剪定をする人も多かったが、頭数が多いので作業はほぼ午前中に終わる。
 昨年はけっこう強剪定もしたが、花のつぼみがしっかりできている。
 里山の風景が梅のかなたに見えてくるのがサイコーだ。

                 
 陽があまり当たらないところはつぼみはこれから。
 半年後が楽しみだ。
 寒風もなく、おだやかな陽射しのなかで作業がやれたのに感謝。
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副島隆彦『日本の歴史を貫く柱』が面白い

2015-01-09 00:16:31 | 読書
久しぶりに本屋に行き、副島隆彦『日本の歴史を貫く柱』(PHP文庫 2014.8.)を買ってみる。
 刺激的な小見出しが駆け巡るので、つい引き込まれてしまう。

 ○ 南宋時代の官僚「文天祥」の忠義の思想が中世・近世・近現代の日本史を動かした。
 ○ 禅僧は密貿易の文書作成係だった。
 ○ 江戸時代は寺の坊主が神官より格上だった。
 ○ 明治・大正・昭和の敗戦までは神官が威張っていた。

                                
 ○ 昭和史の背後に米ロックフェラーと欧ロスチャイルドの覇権抗争があった。
 ○ 米内光正はアメリカのスパイでは
 ○ なぜか海軍軍人は東京裁判で刑死しなかった裏の事情

                               
 こうした流れの中で作者は、江戸中期の町人思想家<富永仲基>を評価している。
 それは、日本人の暮らしを支配していた「仏・神・儒」のいずれの思想をも徹底批判している点だった。
 そして、実利的な「誠の道」が大切と説く。
 現代で言えば、松下幸之助がその体現者だと指摘する。

                           
 ○ 「アジア人どうし戦わず、アメリカの戦略に騙されるな」というくだりは説得力がある。
 作者の奔放な弁舌は明快でわかりやすい。
 そこには飛躍や独断やナルシズムが色濃いが、直線的な正義感が漂う。
 

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千葉・青葉の森公園を散策する

2015-01-08 18:55:59 | 旅行・散策
 先日、千葉市にある県立「青葉の森公園」を歩く。
 入口には公園にふさわしい素敵な彫刻が待っていた。
 人工的に作られたらしい公園だが、日本の主要な樹木である照葉樹林ゾーンがしっかり位置づけられていた。

                         
 公園には優れた彫刻がバランスよく配置されている。
 鈴木実の「家族の肖像」は波乱の近代を生き抜く農民の家族像が、見るものに生きることの意味を訴える。

                          
 ここは、大正6年に農林省畜産試験場が設立され、以来、昭和55年筑波に移転するまで、日本の畜産業を主導してきた施設でもあった。
 それだけに広大な敷地が確保されている。
 敷地内には、博物館や植物園もあり、とりわけ中央博物館はきわめて斬新な企画と掘り下げた視点が優れており、前々から注目していた。

       
 園内には、プラタナス・ヒラヤマスギ・カロリナポプラなどの外来種の大木も少なくない。
 木登りが手軽にできそうなものがあるのも魅力的だ。
 文化・スポーツ・自然の総合的な利用ができるオールラウンドな力量がある公園だと思えた。 

                       
 春や秋はきっと見所が満載の場所であることがわかる。
 残念ながら、植物園の生態園・湿地帯・野鳥観察舎には行けなかったが、一日ではとても回りきれない。
 冬の園内はジョギングや散歩する利用者が多かった。
 それだけ、園内が快適で、安全な管理を配慮されているのがわかる。
 残念ながら、春野からは遠すぎるのが難点。
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名物「くず餅」のルーツ

2015-01-07 18:17:06 | 特産品・モノ
 昨日川崎大師で買った「くず餅」を食らう。
 きな粉と糖蜜が意外に多くて余ってしまう。
 味はさっぱりしていてお腹にどっしり貯まる。

                
 くず餅は、「久寿餅」と書かれているものがある。
 その由来は、江戸天保時代に村の「久兵衛」が雨で濡れた小麦粉を水に溶いて放置しておいたのを思い出し、これを加工して蒸し上げると風雅な餅が出来たという。
 さっそく寺の上人に試食をお願いしたところ、久兵衛の「久」と長寿の「寿」をとって、「久寿餅」とされるがよいということになった。
 それ以来、川崎大師の名物となったという。

                         
 しかも大正時代、近くにできた味の素工場で小麦粉のデンプンが大量に生産されていたので、安価で入手できたのも「久寿餅」発展のきっかけにもなったという。
 「久寿餅」を売る店も幾つかあり、それぞれ張り合っているのが面白い。

 賞味期限が短いので早く食べてしまおう。
 正月の胃袋の負担はまだ緩和されていない。
 
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川崎大師に行く

2015-01-06 18:25:05 | 旅行・散策
 昨年、娘から川崎大師の健康祈願の御札をもらっていたが、「納札しに行かなきゃいけませんよ」と脅されて?いたので、急遽川崎大師に駆けつける。
 明治神宮・成田山に次ぐ300万人もの初詣がある寺ではあるが、風雨の強い平日にもかかわらず人出が多い。

              
 「仲見世」は門前町に出店の特権を与えられた商店街だが、人気の咳止め飴を切る包丁のリズムが鳴り響く。
 境内にもびっしり露天商のテントがひしめいている。

               
 大山門をくぐってすぐ横に「納札所」があり、そこに持っていく。
 規模が大きいだけに人の動線のシステムがしっかりしているのに驚く。

                           
 大本堂には立派な灯篭がいくつか天井から吊るされ奉納されていた。
それは大岡忠相が要請・設立した江戸の町火消しの伝統ある消防隊でもある。
 「筒先中」は放水の先端を引き受けた組かもしれない。
 「第2区」は、都内には11区ある消防隊のうちの新橋~高輪までの火消し組らしい。
 江戸の消防組織は関東一円にわたり活動が未だ続いているわけだ。

                            
      
                            
 境内には「八角五重塔」もあった。
 八角というのが珍しい。
 建物の多くは戦後の昭和に作られたものが多く、コンクリートの柱なのが残念。

ただし、手作りのしめ縄に出会ってホッとする。
 しかもこのしめ縄は、三つ編みでできているのが珍しい。

                            
 寺を訪れる300万人の中で、弘法大師の教えを真摯に受け止めている人はどれだけいるのだろうか。
 寺なのか神社なのか、わからない運営がある。
 建物も境内の雰囲気も世俗的で現世利益の臭いがプンプンする。
 
 自分も参拝に行っているので、人のことは言えないけどねー。
 このいい加減さが、日本や寺社や政治を支えているのかもしれない。


 

                             
 
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新聞元旦号をやっと読む

2015-01-05 22:31:29 | 意見・所感
 正月恒例にしている新聞各紙の「社説」「トップ記事」を読む。
 ふだん新聞を購入していないので久しぶりの活字との格闘だ。
 
 「産経新聞」は、現状の日本を的確に批判しこれからは「自立・自助」の覚悟が必要だと説く。
 いつものヒステリックさがないのがいい。
 しかし、それには「憲法改正」が必要だという結論には説得力がない。

 「毎日新聞」の社説は、序列で他国を見てきた東アジアの歴史を、「脱・序列思考」からしか信頼はないと指摘。
 総論としてはわかるが踏み込みが欲しい。
 その点では、トップ記事の「再生は国に頼らず」の事例として、長野県下條村と鳥取県智頭町を紹介。
 そのとりくみからの再生の鍵は、「住民自身が汗をかく」「活動の中心の中核層の存在」「知恵がなければ住民から借りる」の3点に絞る。
 この事例記事は、5紙のなかではいちばん説得力がある。

       
 「日本経済新聞」の社説の、日本の現状認識はさすが冷静に分析。
 「戦後70年の統治のかたちづくり」のヒントとして、明治の米エール大学の歴史学者朝河貫一を引用。
 「読者よ、日本国民はその必要の武器たるべき、健全なる国民的反省力を未だ研磨せざるなり」と、日露戦争に浮かれる現状を批判した一文を紹介。なるほど。

                             
 「朝日新聞」の社説は毎日新聞の社説に近いが、グローバル時代の歴史のあり方として「自虐や自尊を超えて」と展開しているが、結論が煮えきれない。
 むしろ、トップ記事で森英恵を例に出し、個のチカラ海外への道を拓いた彼女の歴史が素晴らしい。
 戦争体験をベースにした森英恵の願いは、ファッションこそ究極の平和産業、生きる上でのビタミン剤として結実しているという。

 「読売新聞」は5紙の中ではいちばん長い社説だったが、アベノミクスへのすりよりが甚だしい。
 ジャーナリズムというより、阿部政権の広報紙という内容で饒舌なわりには新鮮さも切れ味もない。
 「正力イズム」はいまだ健在なんだなー。
 トップ記事の「ビットコイン不正操作」は、スクープとして他紙を凌いでいるのが救いかもしれない。
  
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まもなく成人式を迎えます

2015-01-04 22:33:24 | 出会い・近隣
 春野へ遊びに来たとき、ヤマビルと遊んでいたチーちゃんがこの1月で成人式を迎える。
 天衣無縫に育ったチーちゃんはいま馬術に燃えているという。
 テレビや世論に左右されないピュアな女の子に久々に遭った感動がついこの間のことだった。

    
 和服は昭和の前期に作られたものらしい。
 柄も春夏秋冬の植物と祝祭事が描かれている。

                       
 戦後の混乱と赤貧に圧縮された暮らしを目の当たりに見てきたオイラにとっては眩しい環境に育ったチーちゃんである。
 それでも、当世風に流されず、軽薄に媚びず、のびのびと育てあげた親と祖父母の暖かい眼差しが珠玉だ。

              
 それはチーちゃんをカメラに収めようとする取り巻きの笑顔群に象徴される。
 いま、子どもの貧困化や格差が問題とされているが、こうしたチーちゃんをめぐる人間的な基層なるものが確保されているかどうかが焦眉の課題だ。

 新年早々、心洗われるシーンを見せていただいたことが、何よりめでたい、めでたい。
 
    

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正月飾りは土間に

2015-01-03 19:04:07 | 特産品・モノ
 このところ風が強いし寒い。
 玄関前に正月飾りを飾ろうとしたが、とても耐えられない風の強さだ。
 仕方なく、玄関に入ってすぐの土間正面に吊るすことにする。

 ダルマストーブがあるので煙で燻製もどきになってしまうかもしれないけどね。
 せっかく作っても風で飛んでいってしまうのはしのびない。

 朝日新聞元旦号に岩波書店の広告があり、大江健三郎が渡辺一夫の一文を引用していた。
 「<狂気>によってなされた事業は、必ず荒廃と犠牲を伴います。
 真に偉大な事業は<狂気>に捕えられやすい人間であることを人一倍自覚した人間的な人間によって、
 誠実に執拗に地道になされるものなのです。」と。

 戦後70年の岐路に立ついま、この言葉の意味は深い。
 背広を着た政治家や官僚の紳士の狂気は意外にわかりにくい。
 目先の地域活性化を言い出す地元の原発推進有力者の前向きな狂気もわかりにくい。
 そのなかで、いかに人間的で「冷静」な人間であり続けることの難しさを思う。


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ストーブの上で焼き芋

2015-01-02 21:57:59 | 食彩・山菜・きのこ
 外はときおり風花が舞っている。
 とても農作業どころではない寒さだ。
 道草山の伐採された枝を運び、また薪づくりをやることにする。
 ついでに、安納芋をダッチオーブンに入れてストーブの上に置く。

                       
                       
 小ぶりのほどよい大きさの焼き芋ができる。
 紫芋も半分できている。
 食べだすと止まらない。

    
       
 「だれか止めてくれー」
 さすが安納芋はスイーツだ。
 紫芋もじゅうぶんうまかったが、はずれもあった。

 またまた主食の米食が少なくなってしまう。
 朝は餅を食べているし。
 このところ、米というものを食べる余裕??がない。
 
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