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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

国道を歩くと見えてくる

2018-04-20 20:21:44 | 植物

 国道というとつい車のためにあるように思い込む。しかし、道は歩くことで道ができる。これが道の原点だ。歩いてすぐ目に入ったのは、やはり八重桜だった。豪華絢爛、歌舞伎の世界を彷彿とさせる。

 

 

                      

 川沿いに目立たない桜「ウワミズザクラ」が見えてきた。ウワミズザクラは植えたというより自然に育ったようで、足場の悪い所にあった。葉は桜餅などに利用されるので食用になる。なかなか見栄えのする桜だが、振り向いてくれる人が少ないのが残念。

 

                  

 樹に絡んでいたのは、「ゴヨウアケビ」だ。葉が5枚、全縁なのですぐわかるが「ミツバアケビ」との交雑種もあるという。手が届くくらいの所にアケビの実ができるといいのだが、「そうはいかないぜよ」との回答だ。

 

    

 そしてたびたび目にする樹は、「アカメガシワ」だ。典型的なパイオニア植物で、空き地ができるとすぐに進出する。この若葉は食用にもなるというがまだ食べたことはない。よく見ると鑑賞に耐えられる美しさと生命力がある。

 魯迅は、「希望とは道のようなものである」「歩く人が多くなれば道ができる」という名言を『故郷』に表しているが、オイラの座右銘でもある。車では見えにくいが、歩くと見えてくるものがある。

 

 

 

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連休前の畑仕事

2018-04-19 20:28:13 | 農作業・野菜

 春の雨が止み、晴れ間に汗をかくとき、畑の大地がハグに来る。急いで、肥料をまき、慣れない耕運機を稼働させる。耕運機のおかげでなんとか9割がた荒耕が終わり、あとは畝を作り、黒マルチをかければ、種を撒けるし苗を植えられる。

 

                    

 「のらぼう菜」が次々伸びてきて食べきれないほどになってきた。ついに、花も咲いてしまった。毎日のように葉物野菜のお世話になる。同じ料理だと飽きるのでバリエーションをちょっぴり変えながらいただく。

 

                   

 畝に植え付ける野菜の種、ピーマン・なんばん・トウガラシ・スイカ・レタス・カラルー・シシトー・キュウリなどを欲張って撒いてみる。種から芽を出させるのはけっこうむずかしい。

 

      

 そんななか、藤枝の農家からいただいたキュウリの芽がやっと出てきた。いつも2回くらい撒いて初めて成功する。いつも、それで予想以上に芽が出たので捨てるのができなくてみんな畑で育てる。すると、キュウリが出来過ぎて食べきれなくなる。周りに配って無理して食べてもらう。もちろん失敗も少なくない。プロじゃないので出来高を調整できない。うまい方法はないかとかねがね思う。

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畑を徘徊するクモ

2018-04-18 22:12:43 | 生き物

 早く畝を作らないと種まきや苗植えができないので心は急いている。しかし、体は休憩時間を強く要求している。この葛藤が日々の日常時間なのだ。そこで、テキトーに畑に行ってみると、けっこうクモが出てくる。ときどき見かける「ハラクロコモリグモ」(コモリグモ科)だ。  腹背に孵化した子クモを乗せて保護している典型的な「子守」グモだが、きょうは子蜘蛛はいなかった。色は地味だがデザインは意外に斬新だ。

 

        

 オスが餌を糸でラッピングしてメスにプレゼントする「婚姻贈呈」という行動をする珍しい蜘蛛「アズマキシダグモ」(キシダグモ科)だ。日本で最初のクモ学者岸田久吉にちなんだ名前がついている。

 クモ類もメスが強くオスは弱弱しいらしい。求愛のプレゼントと言われているが、「私を食べないで替わりにこれを食べてね」というのが本音らしい。変わり映えしない畑の中にもこんなドラマが仕組まれているんだと、黒マルチを粛々とセットしていく。     

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不都合な事実=隠蔽文書を暴く

2018-04-17 20:49:32 | アート・文化

 久しぶりに映画館に駆けつける。娘が推奨するS・スピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」だった。法廷中心の映画だろうと推定して夕飯後だったので睡魔の危険があった。映画は淡々と真実を積み上げていく役者の実力が試される内容だった。

 

            

 主役はハリウッドの大女優「メリル・ストリープ」だ。アメリカがトルーマン・アイゼンハワー・ケネディ・ジョンソンの4政権がベトナムへの秘密裏の干渉・介入を記したトップシークレット文書があった。それを勇気をもってスクープした「ワシントンポスト」紙の女性経営者がストリープだ。それは男性優位の社会の中で「権力を見張らなくてはならない。我々がその任を負わなければ誰がやる」と周りを押し切って報道の自由を決断する自立した女性の物語でもある。

 

      

 それを支えたのはトムハンクスらの編集局だ。このスクープによりワシントンポスト紙は全国有力紙へと成長していく。ひるがえって、わが日本の財務省・防衛省の隠蔽・改竄文書といい、官僚トップの品位・誠意のなさといい、お粗末極まる事態だ。それはどんどん劣化していく政治の裏返しで、それを警鐘すべきジャーナリズム・マスメディアの鈍感さの責任は大きい。同時にそれは国民も「腐海」の渦に巻き込まれているがいまだ覚醒にいたっていない。     

 

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山は臨戦態勢だ

2018-04-16 20:53:10 | 植物

 裏の道草山をいつのまにか登る。小さな山は燦燦と浴びる春を受けとめている。「サルトリイバラ」(ユリ科)の黄色い花は目立たないが、秋には赤い実が林内で目立つ。

 

               

 数年前に数株植えた「シャガ」(アヤメ科)がどんどん増えて山のあちこちで群落を形成するようになってきた。種はできないが根茎がどんどんできて株分けすれば生命力あるパワーを発揮する。

 

            

 山をプラプラ歩いていると棘が足や腕に絡んでくる。イチゴ類はその意味では手ごわい相手なのだ。へたすると血を流してしまう。「木本」でありながら「クサイチゴ」と命名されているが、花は大きく目立つ。実はおいしくて歩きながらよくつまんでしまう。

 山は臨戦態勢でいのちの躍動を鼓舞しているのを感じる。

   

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「松月」ついに満開

2018-04-15 19:38:41 | 植物

 八重桜の「松月」が咲くころは、「関山」などの濃いピンクの八重桜が一斉に咲く。そんななかで「松月」は、白色の花を基調としながらほんのりピンクが確認できる。

 

      

 似ている「普賢象」(フゲンゾウ)のほうがよく見られるが、花の中心には葉化した2本の雌しべがある。葉化した雌しべは象の鼻に見立てている。「松月」は1本の葉化した雌しべが見られる。

 

          

 花の房が下垂しているのも特徴だ。枯れる寸前だった「松月」がここまで大きくなったのに感慨深いものがある。地域的に風が強いので折れてしまうのが心配だ。荒野だったところに花見ができる樹木ができたのが嬉しい。

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紅茶じゃなくてイタリア高級車だよ

2018-04-14 22:19:30 | 自動車・エンブレム

 ついにあのイタリアの超高級車「マセラティ」を目撃。まるで紅茶のブランド名みたいだが、創業者三兄弟の名前だ。1914年イタリアのボローニャで設立したスポーツカーメーカー。ちなみに、「マサラティー」はインドの紅茶でとっても美味なのだ。

 

                   

 ボローニャのシンボルは、お笑いのネプチューンではなくローマ神話・海の神ネプチューンだ。彼が持っていたのが三叉の銛(サンサノモリ)。これは創業三兄弟の結束も表すという。

 

                 

 「マセラティ」は、1993年以降はフィアット社の傘下に入るが、名前は変らない。インドの「シヴァ」神も同じような三叉槍を持つが、日本の仏像や石仏も同じものを持っているのがまた神話と現代をつなぐ東西文化の融合を感じる。

 気になっていたエンブレム・イタリアのマセラティにやっと出会えたが、こうして偶然に出会えるのが路上観察の醍醐味だ。駐車場は文化の集積点なのだとつくづく感心する。 

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山菜はヤマウドにコゴミが巨頭

2018-04-13 21:55:58 | 食彩・山菜・きのこ

 山菜狩りを始めたのは20年前くらいだった。そのとき絶品と思ったのは、まずは「ヤマウド」の多様な味と食べ方、「コゴミ」の上品さだった。今はいただいた「ヤマウド」の苗を増やして20本以上は収穫することができた。意外に食べ方を知らない人が多く、生の「刺身」を食べたことがない人が大半だった。

 

                  

 裏庭の日陰には、「コゴミ」が群生するようになった。茹でてマヨネーズ・醤油で食べるのがいちばんうまかったが、茹で過ぎると味が落ちてしまう。道草山では、「シオデ」がちらほら出ているが、これら「シオデ」「コゴミ」「ヤマウド」は、山菜の御三家ではないかと思っている。それがすべてわが家の畑や山で収穫できるのはじつに贅沢だとつくづく思う。中山間地ならではないか。

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「松月」が二分咲き

2018-04-12 22:34:44 | 植物

 畑の隣にある「松月(ショウゲツ)桜」が咲き出した。東京荒川の土手にあったという「松月」は、人気ある八重桜らしいが、近隣では見たことがない。つぼみは淡桃色だが花が咲くと白くなっていく。そのほんのりとしたピンクが気に入っている。

 

           

 松月の隣のカンヒザクラはすでに葉をつけている。借景のコナラの黄緑色が春を教えてくれるが、これがだんだんと緑に変わっていく。短い春はあっという間に初夏となってしまう。雑草もいつの間にか伸び始めて追いつかなくなる。貴重な「いま」を大切にしなければならない。

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タケノコを焚火でゆでる

2018-04-11 12:49:01 | 食彩・山菜・きのこ

 大量のタケノコをいただく。そこで、ガスではなく焚火の火で茹でることにする。鍋で茹でたが入りきれなくて2回にわけて茹でることになった。先月、近くで火災があったので一気に燃やしすぎないよう少しずつ古い竹の支柱をくべる。終わりはたけのこに似た木が残った。水をいつもよりしっかりかけて消火する。

 

           

 近所の竹林にはイノシシが軒並みタケノコを掘りあてて食べ放題状態だった。そのせいなのだろうか、最近はタケノコがあまり出回っていないらしい。鮮度がいのちなのでさっそく、まわりにおすそわけする。おいしい食べ方は、もっぱら味噌バター炒めだ。山椒の葉があればそれを乗せて食べるのがサイコー。

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