山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

新発売のカフェインレス稀釈コーヒー

2019-08-11 21:26:59 | 特産品・モノ

 日々、修行のような「あち”-」日が続く。そのためついつい、冷たい飲み物のおかわりを体が要求する。1時間だけでも農作業をやると決めたが、汗が背中に顎に大地にしたたり落ちる。熱中症を警戒してグビグビ水分をとるが同じ飲み物だと飽きてしまう。そこで、BOSSラテベースシリーズで今年の7月に新発売した牛乳で稀釈する「カフェインレス」コーヒーも飲んでみる。氷を少し入れてあっという間に飲み干してしまう。またもや、小さな胃の激務が心配になってきた。ちなみにふだんの主力飲料としては、麦茶+はと麦、自家用梅シロップだ。

 カフェインレスでも味が落ちない挑戦がされているので、「贅沢」の文字が大きく表現されているようだ。早く飲みたいときには粉珈琲ではなく牛乳と割った稀釈ラテに手が出てしまう。2016年以来、ラテベースシリーズがヒットしているようでサントリーフーズの新製品に鼻息が荒い。

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饒舌な哲理に消化不良?

2019-08-10 21:38:13 | 読書

 市井の隠居さんから与えられた夏休み前の課題図書だったが、手ごわい内容満載だったためにきょうに至ってしまった。対外戦略研究局日本部門『日本、理(コトワリ)の書』(鳥影社、2009.4)だ。外国企業が対日戦略レポートを書く予定が頓挫したものの、著者がそのレポートの成果を生かして書き直したものだという。しかし、グループ名を著者名とするには書き下ろした著者の饒舌な哲理が前面に出ている内容だったので、これは個人名を出すのが「理(コトワリ)」ではないかと思う。

 

 要するに日本とは何かということを、哲学・社会学・脳科学・心理学・人類学・宗教学・言語学・人文科学など、多岐の切り口から日本論を展開している。しかし、著者の知識量の広さはわかるがどうも冗漫・散漫な記述が続き、掘り下げに欲求不満が残る。本書を読む前にたまたま保守派の論客・西部邁氏のディープな図書を読んでいたのでよけいそこが気になった。

 もちろん、日本の宗教の混交の理由、「情」「気」「道」に見られる日本の「和」の精神<「間場(カンジョウ)の文化」>の先駆性と迎合主義、日本の自然観・日本美の深化など、西洋との比較で興味深い論点も展開されていた。

         

 「あとがき」で著者は「現在の日本が持つ最大の欠点は、自分たちのことを語る全体論、つまり全体的な原理を省いて各論に目を向けることだ」という指摘はまったく同感だ。本書で著者が言いたい要点はここにあるのかもしれない。

 ただし、著者が事例としてあげた事柄の数々は世俗的過ぎて、いかにも頭の悪い生徒にわかりやすく諭すような教師像を想起してしまう。そのため2段の468頁という大部で冗漫なレポートになってしまったのではないか。それは著者の広過ぎる教養が散漫を招いてしまったという印象が残る。それを言い換えると、オイラの脳梗塞症状の発露でもあった。

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ラッキョウの味よし

2019-08-09 22:20:41 | 食彩・山菜・きのこ

 先月、裏の畑で収穫したラッキョウを漬けこみ今では遜色ない旨さが口中に広がる。捨てるのを思いとどまった元気のない苗をとりあえず畑の隅に植えたものだった。それも、ワケギだかラッキョウだかわからないものだった。掘り出してみてラッキョウであることを確認、なんとも相変わらずの能天気なざまだが、さっそく水洗いする。

          

 そして、水を切ったラッキョウの上に「ラッキョウ酢」を注いだだけの手抜き料理?試食を何回か繰り返した数週間後に食べてみたらこれはうまい!食べ出すと止まらない。これなら出荷しても遜色ないと秘かに薄い胸を張る。

           

 過酷な暑さが続くなか、ラッキョウを食べて元気を絞り出す。午後はさすがに外に出るのは勇気がいるが、昼寝をたっぷり取ったうえで夕方からのんびり作業開始となる。労働時間がますます短くなった。おかげで?雑草のすきまで農作業をやらせてもらう。

 

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玄関で蝉の羽化ショー

2019-08-08 08:41:09 | 生き物

 先日実家へ帰った時のこと、玄関前で蝉が羽化しているのを娘が発見。ちょうど、幼虫の背中が割れて、中から成虫が出てきて、白緑色の優美な羽を見せたところだった。しばらく生命の神秘を立ち会う。

 羽化の瞬間はいちばん敵に狙われる。そのため蝉の生き残り戦略としては羽化は昼ではなく夜に行なう。。昆虫食の先進国のタイでは、このときの蝉が高値で売られる高級食材だ。羽化して骨が固まる前に素揚げして塩少々をかけて食べるとクリーミーで甘いという。大変な歳月をかけて成虫になろうとしている瞬間を捕らえて食べるなんてとても想像すらできない。でも、うまい!だって!

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「権力の監視役」が委縮・忖度したとき

2019-08-07 20:28:00 | アート・文化

 久しぶりに社会派映画を観た。藤井道人監督の「新聞記者」というなんともシンプルな表題だ。ヒントとなった原作は東京新聞記者の望月衣塑子『新聞記者』(角川新書)だ。外国記者並みに大物政治家を鋭い質問攻めする彼女の姿はときどきニユースで見られた。大手新聞より東京新聞のほうが鋭いのはそうした現象の本質をえぐるジャーナリスト精神があるからだと思う。全体の映画のトーンは地味と真摯さを貫いていた。が、もっとエンターテイメントの手法を使ったらいいのに、というのがオイラの率直な感想だ。

 

 主人公のひとりの女性記者にシム・ウンギョンの表現力・仕草が出色だ。もうひとりの主演の内閣情報調査室官僚に松坂桃李の葛藤もいい。背景に文書改ざん問題、森友・加計問題、そして関係官僚の自殺等などが想起される。映画でも上司の自殺が大きく影響している。

 

       

 問題がうやむやにされてしまうと国民もストレスとなる。そこをもうひと押し食い入り権力の闇を暴くのがジャーナリストの役割だが、調和・同質集団を旨とする日本は見事に牙が抜かれている。世界の報道自由度ランキングでは72位、G7の最下位に甘んじている。そういえば、ラグビー問題で謝罪しない日大総長はぬくぬくとエスケープに成功、マスコミもあたりさわりのない芸能ニュースを詳しく報道することに引きこもっている始末。

 

 映画の最終章で、スクープを報じることができた女性記者の瞳には、勇気と決断をくだした光があった。いっぽう、スクープの資料を告発した主演の官僚の瞳には、前途多難を象徴するように光がなかった。この二人の顔のアップの終わり方をどう読み取るのか、国民に提起したフェイドアウトだった。

 

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夏野菜の優等生・クウシンサイを収穫

2019-08-06 00:19:30 | 野菜・果樹

 梅雨の影響で天候不順だった夏のためナスやトマトは病気が発生してしまった。そんなとき安心なのが「クウシンサイ」だ。虫や病気もほとんど心配ない。しかも、高温多湿でもすくすく成長する。

         

 それもそのはず、熱帯アジアで広く栽培されている。ビタミン・ミネラル豊富で抗酸化作用も期待できる。

 さっそく、他の野菜といっしょに炒めていただく。生のサラダも意外にいけます。万年百姓新人のオイラでも失敗しないで育てられるのがうれしい。茎をポッキリ折ればまた次々芽が出てくる生命力がたくましい。

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攻防は終わらず

2019-08-05 20:54:01 | できごと・事件

 里芋がイノシシにやられる。食べっぷりが豪快だ。背丈近くなっていた里芋の茎が倒されていた。先日土寄せしたばかりだった。収穫は来月だというのに早すぎるぜ。

 

 淡々と機会を狙っていたのに違いない。何日か同じ状態だと学習してしまう。ぐうたら当局の安心感が仇となる。お情けで三分の一の里芋を残してくれたのをよしとするしかない。向かいのお婆ちゃんのヤツガシラは息子と柵を作ったので侵入はなかった。

    

 「やることがいっぱいあるのによけいな仕事を作ってくれるよ」と舌打ちしながら里芋の茎を炎天下で整理する。寒冷紗で覆った里芋の柵に突入して乗り越えたようだ。支柱がやわだとこうなる。そういえばここ数年里芋は作っていなかった。作ってもイノシシにやられていたのを忘れていた。人間のほうが記憶力を減退していたのだ。トホホ…。

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山の茶工場の終焉

2019-08-04 20:36:28 | 出会い・近隣

 奥春野の山奥にある梅沢さんの遺骨に会いに行く。神道式の簡素な祭壇はいかにも梅沢さんにふさわしいものだった。在来茶にこだわり、無農薬を貫いてきただけにその新茶はファンも少なくなかった。もちろん、竹細工も丈夫で良心的だと評判だった。山並みに囲まれた農的暮らしは梅沢さんの心を形成してきたことを思わせる。

 その茶園もいよいよ終焉となる。以前から体を悪くしていた奥様は今のところしゃきっと居住いを正しているのが伝わってくる。さいわい、すぐ隣に住む人が一人ぼっちになった奥様を何かとフォローしてくれているのが心温まる。

 急峻な茶畑を一本足で縦横に作業していた梅沢さんの姿はもうない。毎年収穫をやめようと迷っていただけに、今年の一番茶が収穫できただけでも良かったのかもしれない。それは梅沢さんの真摯な生き方に共感した竹細工の弟子や周りの人の助力が大きい。

       

 以前、共同で運転していた山の茶工場も、梅沢さんの死で事実上閉鎖となる。簡素な茶工場の中は茶葉づくりの機能を充分果たしているが、端正にぎっしりつまった製茶機械の再開はなくなってしまった。集落には後継者も若手もとっくにいない。じわじわと過疎の波は地方を凌駕し、過密な都会人の心を過疎にしていく。

 この日本の現実を加担してきた「善良な市民」(忌野清志郎)の在り方が問われている。そんなことが豊かな山並みのここでもまた痛感する。令和新選組の山本太郎の痛憤と哀切がひしひしと迫ってくる。そんな想いが心の中でぶつかり合いながら、遺骨に別れを告げ、急峻な山道を後にしたのだった。

  

 

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予測的中!イノシシ侵入!

2019-08-03 20:55:39 | できごと・事件

 イノシシ侵入の予測がズバリ的中。防御態勢が通じたのか、畑への侵入はまずはくいとめたが、畑直前の茂みの中にベッドを作っていた。いわゆる「ぬた場」というものかもしれない。しばらくここで様子見していたのは間違いない。

  

 当局の畑の防御体制といっても、寒冷紗をイノシシが通りそうな所に配置しただけの目くらまし戦術だ。まもなくの学習効果でこの戦術は見破られてしまうのでこれからは違うやり方をしなければならない。電気柵は設置したくない。とにかく畑まで2~3mにまで来ているのだ。

 

 そうしたら、イノシシは向かいの家のヤツガシラの畝に侵入してしまった。丹精に畑を耕していたお婆ちゃんはがっくり肩を落としていた。わが家の防御を警戒してそのあおりが隣の家の畑にいってしまったようだ。今までわが畑への侵入はよくあったがお婆ちゃんの畑を荒らすことはあまりなかった。畝の半分のヤツガシラをやられたので、実直なお婆ちゃんは気を取り直して残りの防御のためためさっそく防護柵を作っていた。

      

 オイラも次の目くらましを設置した。この柵から畑が始まるがまだイノシシは突入は決断していないがそれは時間の問題だ。イノシシの狙いはコンニャク・トウモロコシ・サツマイモ・里芋・カボチャにある。

       

 コンニャク芋は毒があってとても人間が食べられるものではないはずなのに。TVで定点特集している「ひとり農業」のヘルムートさんが生食して病院に駆け込むほどの毒なのだ。コンニャク芋はイノシシも食べないと言われているが、正確にいえば、わが家の経験からすると生食しないかもしれないが芋を掘り起こすことはしているのだ。それで結果的に畑が荒らされてしまう。よっぽど腹が空いていた時の行動かも知れない。さて、あすのイノシシの行動はどのようになるか、当局は戒厳令の施行を検討している。

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あす、イノシシの侵入か

2019-08-02 21:29:13 | できごと・事件

 いよいよイノシシ侵入の危険が迫った。というのは、畑の隣はすでにイノシシのミミズ狩りで掘り起こされていた。規模は様子見ほどの軽度ではあるが、これが本格化すると地形自体が変わってしまう。ミミズ狩りの痕跡が畑の直前まで来た。あと数メートルで畑の畝なのだ。ぐうたら当局は即座に厳戒態勢を施し、サツマイモの畝にはネットを、侵入入り口には寒冷紗をセットした。トウモロコシと里芋はすでに周りをガードしてある。

 それらの対策は、イノシシの強力なゲバルトには有効ではないが、人間のささやかな奇策でやる気を削ぐのが狙いだ。イノシシの侵入は明日と思われるが、当局の対応に対し、慎重なイノシシに変化があることを期待したい。

        

 ミニトマトは、梅雨のせいで病気の症状が一部の実にも出てきているが、そのうえに熟した赤い実が何者かに食べられている。手口から当局はカラスかムジナか、犯人を絞り込んでいる。とりあえず、熟す前に収穫することにする。

        

 ほんのり赤くなったら収穫していったら被害はなくなった。相手もいつ頃が旨いかがわかっているのだ。早めの収穫だと味が落ちるが、食べられてしまうよりは良い。山の動物たちと人間との共存はきれいごとでは難しいが、当局がぐうたらなのがちょうどよいのかもしれない。

   

 

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