崖の上のポニョ
2008年/日本
禁断の恋
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
「ポニョ」という語感を誘い水にしてキャラクターや描写のタッチやカラートーンや主題歌までも統一させて一体感をもたらす宮崎監督の天才には驚かされるが、それ以上に驚いたのが宮崎監督にしか扱えないような作品のテーマである。
この作品は5歳の男女の激しい情愛がファンタジーとして描かれているのである。だからポニョの父親は必死になって娘を引き止めようとするのであるが、宗介の父親同様蚊帳の外に置かれたまま2人の母親の話し合いによって‘結婚を前提’で付き合うことでポニョは人間になることが許されるのである。ラストシーンが呆気なく終わってしまった理由は嵐(=激しい情愛)が去ってしまった後に5歳の男女の恋愛がリアルには描けないからである。
いずれにしても子供向けに作られているとは思えない。
ハプニング
2008年/アメリカ
‘モデルハウス’の作り方
総合 90点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
人々が次々と自殺していく原因として植物が作り出す毒素の可能性を示しているところを見ると、この作品は環境破壊をし続けている人類に対する警告を意図して制作されたのかもしれないが、それだけではないような気がする。
主人公のエリオットと恋人のアルマはエリオットの友人ジュリアンの娘であるジェスと一緒に逃げることになるのだが、その経路が意味深長なのである。
最初にたどり着く家は誰もいないきれいなモデルハウスである。次にたどり着く家には人がいるのだが入れてもらえず、それどころか一緒に逃げていた2人の若者が射殺されてしまう。次にたどり着く家には人付き合いの全く無い一人暮らしのジョーンズ夫人が住んでいる。彼女には助けてもらえるのだが、彼女は猜疑心が強いため庭に出ているうちに‘感染’して死んでしまう。そして3ヶ月後にエリオットはアルマと結婚してジェスを養女にするのである。
つまりこの物語は1組の男女がどのようにすれば理想的な家庭が築けるのか教訓を示しているのである。最初に‘モデルハウス’を示して、次に他人を排除することはしないようにジェスを養女に迎え、最後に孤独にならないようにお互い支え合って生きていくということが描かれているのではないのだろうか。ただのハプニングにしないところがM・ナイト・シャマラン監督の才能のなせる業である。
竹島 韓国領に再変更 「過度に反応せず」 町村長官が言明(産経新聞) - goo ニュース
北朝鮮に対する対応やこの件を見ても分かるようにブッシュ大統領は完全に
緊張感を無くしている。訪韓する前に竹島の帰属先を韓国ではないと表記を変更
すれば反発されることは容易に予想できるはずなのだが、結果的にアメリカは今、
北朝鮮にも韓国にも言いなりになってしまっている。しかし更なる問題はこの件に
関しての町村の発言である。「米政府の一機関がやることに、あまり過度に反応
することはない」などと呑気に構えていて大丈夫なのだろうか? 官房長官だから
こそ日本の立場を明確にしておかなければ、本当に日本は竹島を放棄してもいい
と考えていると誤解されかねない。町村の留任こそが日本の危機である。