スカイ・クロラ The Sky Crawlers
2008年/日本
大人になる困難さ
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『崖の上のポニョ』と同時期に真逆の作品が上映されることに日本のアニメーションのレベルの高さを感じさせられる。
まず感心させられるのが作画の仕方である。戦闘機を始め事物や背景はリアルに描かれるのとは対照的に、人物をか弱く描写することで世界の永遠性と人間のはかなさが上手く描き分けられている。
ストーリーの微妙な展開の仕方も上手いと思う。つまりこの作品で言いたいことは‘大人’というものは存在しないということだ。生まれた時から人間は戦う生き物であり、その戦いは‘ティーチャー’の存在で負け戦であることが決まっている。戦いに負けた者はまた生まれ変わって戦い続けるということは人間は進歩しない生き物だということであり、いつまでも‘子供’のままなのである。そのような状況の中では絶望して死にたくもなるだろう。
しかしその中でも草薙水素のように子供をつくるくらいに生き延びる大人に近い子供も出てくる。そのようなわずかな人間の‘大人’になる可能性に賭けて‘ティーチャー’と戦い続けることが生きるということではないのかというのが監督のメッセージなのだと思う。
ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝
2008年/アメリカ
見間違いなのか?
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
この作品と似たような作品として『ナショナル・トレジャー』があるが、『ナショナル・トレジャー』レベルの知的好奇心さえ掻きたてられることもなく、時代考証はいい加減で、ただダラダラとひねりの無いストーリーが展開するだけでラストの感動の場面も全く感動させられない。故にこの作品は映画館で観られなければならない。DVDでの観賞には耐えられないであろう。
観賞後に違和感が残った。ラストの方でリンとヤン将軍が闘うシーンがある。その時ヤン将軍は回転している巨大な歯車に巻き込まれてリンも一緒に巻き込まれたはずなのだが、カットが変わるとリンはただ歯車の前に立っているだけだった。明らかに演出か編集に問題があるはずなのだが、誰もそのことを指摘していないところを見ると私の見間違いだったのだろうか?
野田氏「日本中が分かる言葉を」 やかましい発言に苦言(朝日新聞) - goo ニュース
それにしてもよくこのようなレベルの低い議論を必死になって続けるものだ。太田
本人がやかましいとはよく知っているという意味で使ったと釈明するのならともかく
何故麻生が唐突にしゃしゃり出てきて太田が思ってもいないような珍論を引っさげて
擁護したのか意味が分からない。本気でウケを狙ったのかもしれない。ダダスベリ
してしまったけれど。野田に日本語を注意されているようではどうしようもないが、
「よく注意して発言しなければいけないというのは政治家の務めだ。私も注意して
おりますから、注意していただきたい」と言う福田首相のオリンピック選手に対して
言った「“せいぜい”頑張って」という言葉は適切であったのだろうか