現在、東京都美術館で催されている『ボストン美術館の至宝展』の「フランス絵画」のコーナー
では本展示会のメインとなっているフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の
「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン(Postman Joseph Roulin)」(1888年)を観ることができる。
正直に言うならば両手の描写はいい加減で、左脇下や右手と椅子の間の背景となる青の
塗り方など御座なり感がまる出しで、美術教師に怒られるようなレベルのタッチなのであるが、
トータルで観賞すると「味」があるのだから不思議である。
(『郵便配達人ジョゼフ・ルーラン(Postman Joseph Roulin)』)