MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『アイス・ロード』

2021-12-08 00:59:01 | goo映画レビュー

原題:『The Ice Road』
監督:ジョナサン・ヘンズリー
脚本:ジョナサン・ヘンズリー
撮影:トム・スターン
出演:リーアム・ニーソン/ローレンス・フィッシュバーン/ベンジャミン・ウォーカー
2021年/アメリカ

「リーアム・ニーソン」というキャラクターについて

 リーアム・ニーソンが60歳近くになって突然驚異的な力を発揮して「悪」を倒すようになったのは、2008年から始まった『96時間』シリーズと2011年公開の『アンノウン』でタッグを組んだジャウム・コレット=セラ監督と続けて仕事をしたことからだと思う。つまりニーソンを『96時間』のプロデューサーであるリュック・ベッソンとジャウム・コレット=セラが「イジリ」出してから、リーアム・ニーソンは現実無視の奇妙なキャラクターを演じ出し、まるでマーベル・コミックの「リーアム・ニーソン」というようなキャラクターと化したのである。
 そろそろ落ち着くのかと思いきや、本作を観ても69歳になったニーソンは相変わらず驚異的な体力を発揮し、鉱山で発生した爆発事故で鉱内に閉じ込められた作業員を救出するためにニーソン演じるマイク・マッキャンが巨大なトラックで巨大な坑口装置を薄い氷の上を通って運ぶという荒業を披露している。ニーソンの異次元の体力を気にしなければ、イラク戦争でPTSDを患っている弟のガーティや先住民のタントゥーなども絡ませてなかなか良くできたストーリーで、来年公開される『マークスマン』(ロバート・ロレンツ監督 2021年)が逆に楽しみになってきた。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-95718


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