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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『トムボーイ』

2021-12-30 00:57:20 | goo映画レビュー

原題:『Tomboy』
監督:セリーヌ・シアマ
脚本:セリーヌ・シアマ
撮影:クリステル・フルニエ
出演:ゾエ・エラン/マロン・レヴァナ/ジャンヌ・ディソン/ソフィー・カッターニ/マチュー・デミ
2011年/フランス

主人公の最後の微笑について

 『燃ゆる女の肖像』(2019年)を監督したセリーヌ・シアマの長編二作目の作品ということで期待して観に行った。
 原題は「男の子のような女の子、おてんば娘」という意味で、確かに主人公で10歳のロールが父親と共に出産準備をしている母親と6歳の妹のジャンヌが暮している場所へ引っ越して来た時に、ロールは何故かミカエルという男性の名前で同い年のリザに自己紹介して、その後、他の子供たちとも男の子の振りをして遊んでいるし、その上、すっかり男の子であると信じたリザとはキスまでするのである。
 ところが妹のジャンヌが倒されたことをきっかけに妹を押した男の子と喧嘩になり相手に怪我を負わせ、男の子とその母親がクレームを言いにミカエルの住む家を訪れたことからミカエルがロールだということが両親にバレてしまうのである。
 その後、母親はロールを連れて怪我を負った男の子とリザの家も訪問して真実を話すのであるが、この母親の行動が正しいのかどうかは微妙で、夏休みの一時の悪ふざけであるならばともかく、もしもロールが性同一性障害を患っているのであるならば、もう少しロールと話し合う必要があるのではないかと思うのである。その点に関する批評が欠けているように見えるのだがどうなのだろうか。

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-92074


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