MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『呪われた絵画』

2024-11-20 00:59:44 | goo映画レビュー

原題:『The Well』
監督:フェデリコ・ザンパッリォーネ
脚本:フェデリコ・ザンパッリォーネ/ステファノ・マシ
撮影:アンドレア・アルノーネ
出演:ローレン・ラベラ/ロレンツォ・レンツィ/ジョナサン・ディラン・キング/ステファノ・マルティネッリ/クラウディア・ジェリーニ
2023年/イタリア

ヴァンパイアの血液を巡って

 時代は1993年。主人公はアメリカのフィラデルフィア出身で父親の仕事を継いで絵画修復師として働いているリサ・グレイで、イタリアの公爵夫人であるエンマ・マルヴィジの依頼で煤で覆われてしまった絵画の修復のためにイタリアのサンブーチまでやって来る。たまたま同じバスに乗り合わせた二人のアメリカ人とイタリア人ガイドと知り合いになってまた会う約束をしてそれぞれの仕事場に向かう。ストーリーは絵画の修復中に悪夢にうなされるリサのパートと3人が何者かに襲われ監禁されるパートに分けて描かれることになるのだが、二つの物語は繋がることになるのである。
 邦題を信じててっきり絵画にまつわるミステリーなのかと思っていたら、原題は「井戸」なのであるが、だからと言ってその井戸が何か特別なものかといったらそうでもないのである。
 ネタバレしてしまうが、エンマも彼女の娘のジュリアも吸血鬼で絵画は1493年に起こった彼らの出来事が描かれており、修復を依頼された絵画を次の満月に晒すとさらに500年延命できるらしくリサが依頼されたのであるが、ジュリアは自分が子供でいることに不満があったらしく、仲間割れによってリサは命拾いし、さらにそれから30年後にリサはイタリア首相と彼の妻のために注射器で吸い上げた吸血鬼の血液を売買しているシーンで終わる。
 リサは父親と不仲らしいのだが詳細が描かれることはなく、何よりもリサが修復中に左手の人差し指を怪我するのであるが、マーカスが経営するパブでは何もなかったかのように振る舞い、その後、急に人差し指に包帯を巻いていたから驚いた。


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