原題:『Abigail』
監督:マット・ベティネッリ=オルピン/タイラー・ジレット
脚本:スティーヴン・シールズ/ガイ・ビューシック
撮影:アーロン・モートン
出演:メリッサ・バレラ/キャスリン・ニュートン/ダン・スティーブンス/アリーシャ・ウィアー/ジャンカルロ・エスポジート/ケビン・デュランド/アンガス・クラウド
2024年/アメリカ
強すぎる「モンスター」について
これは驚くべき作品だと思う。お互いの素性を知らない訳アリの者たちが大富豪の娘のアビゲイルの誘拐目的に集まり、5000万ドルの身代金を得たらそのままとんずらするはずが、次々と仲間が殺されていき、実は誘拐したアビゲイルが吸血鬼だったことが分かり、屋敷ごと監禁された中でジョーイとフランクを中心にアビゲイルと対峙することになる。
ここまでのストーリーの設定と流れは完璧といっても良いと思うのだが、後半になって全くストーリーが跳ねなくなってしまうのである。どうしてこうなってしまったのか勘案するならば、吸血鬼のアビゲイルが強すぎて人間のワルが束になってかかって行っても敵うはずがないからだと思うのである。