THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

エンジン一気組み

2007-10-11 13:07:19 | XLR250

やれやれ・・・。
現在我社の技術力を結集する極端に難易度の高い仕事で忙しいのだが、何やってんだか。

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写真はその製作物。コレは光源部分なので、仕上がると全て隠れてしまう部分。LEDのRGB調光(ゆっくり色が変わったり、色が流れたりする)なので、こんなに小さいのに電線が40本。タマラン。フレームはアルミ製、本体外装はステンレス(このブログでお見せするのは少し問題あるので、写真は載せません)。実はデザイナーが考えた形状にかなり無理があり、意地とプライドで引き受けた物。我社は変態看板店なので、妙なモノばかり作ってます。普通の物もあるけど。こういう物を全くの単品製作する訳なので大変であり、楽しくもあり。

さてさて、部品待ちで放置していたXLR。
痺れを切らして先週木曜日にお店にTEL(既に数度目)。すると、「スミマセン、揃ってました」。ふぬう。以下略。

現在俺は前代未聞の金欠病に侵されており、手持ちが無い。暫く引き取りに行く事が出来ず、定休日前の水曜日の閉店間際にやっと受け取る事が出来た。
そのまま一気に組み上げる。

フリクションプレートは部品統合したのであろう、異なる品番の物が来ていた。

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キックスピンドル横のオートデコンプの取り出し部分にイヤな物を見てしまった・・・。

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シリコンで埋めときます。他にもクラックがあるので、本来なら右クランクケースカバーは交換した方が良さそうですな。
シリンダーは抱きつきを起こしたままだが、ピストンリングは交換。ピストンピンも交換。
念のため圧縮上死点とTマークの位置をダイヤルゲージでチェック。問題ない。時間があればXLRのノーマルカムのカムプロフィールを計りたかったが、今回はアキラメ。

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バルブはMD30の物に変更したのでバルブガイドもMD30用なのだが、バルブスプリングシートはXLRの物を使うつもりで注文しなかった。ところが微妙に内径が小さく、使えない事が判明。元N造さんエンジンを部品取りにするのはイヤなのだが仕方が無い。ヘッドからもぎとって使用した。

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カムシャフトベアリングはチューンドby俺wの定番(?)、スプロケット側は正規のベアリング、反対側には非接触シールドを使用。

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トリャーッ!!と組んで、最後にカポッとタペットカバー被せてこの日はオワリ。

何度も言っている事だが、俺はキタナイバイクが非常にキライ。走っているうちに年季が入ってくるのは良いのだが、ある程度は手を掛けてやらんと・・・。
オフロードバイクのクランクケースは殆どの場合アルミ地肌。だんだん錆びてきて、泥がこびりついたりして汚くなってしまう。で、俺のオススメケミカルを紹介。大抵の場合ホームセンターの自転車用品売り場に置いてある。または工業用油製品(タッピングオイル等)と一緒に並んでいるかな?

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コレを塗りつけて歯ブラシでこすり、30分程度放置。水で洗い流せばかなりキレイになる。コイツの凄い所は泥が付いていようが油が付いていようがそのまま施工できる所。ただしユニクロメッキや有色クロメートを侵すので注意が必要。俺が知る限りでは写真のブランドに限らず2~3メーカーから売られているが、容器の形状と液の色は同じ。何故か価格はバラバラで300円台~500円台ってところ。

次の日(水曜の深夜)に諸々のチェック。オートデコンプのキック横の取り出しの組み付けが間違っていた。レバーを押し下げながら組むらしい。既に現在車体本体と共にキックアームは手元に無い。やっぱりサービスマニュアルは必要ですな。タペットクリアランスの調整。MD30よりもかなり数字が小さいんですな。なんでだろう? 経験的に少し広めにしておいた。
それにしてもクランクをレンチで回すと、ヤケに重い気が・・・。実はちと心配事項があったのだが、時間的な問題でそのまま組んでしまったのだ。取り越し苦労ならいいけど。

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交換した部品。この他にバルブやバルブガイドなどがある。

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当初このXLRは7月~8月に作業するつもりだったのだが、色々あって遅くなってしまった。例年今の時期が一番忙しいので、既に車体はオーナーに引き取られて行った。で、元々ミャフリャーも製作し直すつもりでお手製パンチング板も製作したのだが、お蔵入りですな。

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コメント (2)
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