今回は珍しく当日朝出発。早朝3時起き・・・。ここのところ仕事が忙しいので、睡眠不足にかなり拍車がかかる。
普段は寝起きの悪い子供たちだが、早朝というより夜中に起こされて何事かと思ったのか、スンナリと目を覚ましてキョトーンとしていた。
現地には五時半ごろ到着してパドックを設営。前回の大会でレース出走者のサイフが置き引きに遭ったそうだ。こんな山の中の話なので関係者の仕業かなあ・・・? 自分と同じ趣味を持ち、善意の元に成り立っているはずのレースがこんな事で汚されるのには憤慨。坂内4時間はエントリーフィーがどのクラスも一律¥4000と激安。つまりお金ではなく「キモチ」で運営されているのです。そんな事するヤツはこの場に来ないでほしい。
さて、今回は他のレースと日程が被っているせいか、エントリー台数が少なめ。受付を済ませてエントリーリストを確認。何を確認するのかっつーと、俺のマシン名が「正しく」(笑)書かれているかどうかである。 ※過去記事参照
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・・・やった!
パドックが比較的目立つ場所である事もあり、280馬邪と今回初の実戦投入のクイックチャージャーを立ち止まって見ていく人も多い。しかし、コレで遅かったらカッコ悪いぞ・・・。
ライダーにリターンしてから以前と違いを感じるのは、エントラント同士がフレンドリーである事。昔はもっとピリピリしてたような気が・・・。練習走行で知り合った人、ブログで知り合った人など10人以上が顔見知り。一緒に走る上では絶対の安心感がある。
一時間のクラスがスタートしたので観戦。やはりブログで知り合ったでんでん丸さんが走っている。安定した走りを見せるトップの#3を少し荒い走りの#13が追いかけており、その後ろをでんでん丸さんが並行して続いているという展開。最終的には#13が#3をパスしたようだ。
そして4時間クラススタート時間。このレースとしては珍しく予定時間よりも遅れてのスタートとなった。グリッドに並んだ時点で既に足が攣っている(爆)。
俺が走るC-Sクラスは4時間を一人で走る。その他のクラスは全て2人組。C-S以外がルマン式スタートをした後、C-Sクラスだけはクラッチスタートとなる。
ルマン式組で2~3台エンジン始動に手間取ったチームがあり、C-Sに対してはかなり間を置いてフラッグが振られた。実は俺はスタートに関してはかなりの得意意識があり、グリッドが良かった事もあってC-Sではホールショット。
・・・んが、何故か第一コーナーで微妙に何かの呪縛にかかって動けなくなり(?)YZ250Fに乗る激速のAさんにパスされる。直ぐに後ろに喰らいつく。Aさんは若干セーブして走っている模様。ミスして吹っ飛ぶのを期待して後ろからつっつきます。
そのまま5~6周は走ったか? 完全に一本ラインの部分で周回遅れに引っ掛かり、Aさんには離されてしまった。
この時にあまりに喰らい付きすぎてゴーグルがかなり汚れてしまった。俺は一枚ゴーグルで行ける所まで行き、その後はゴーグルを外してしまう事が多い。坂内の場合は川渡りがあるので、そこで泥が上手く洗い流されるケースが多いのだ。だが今回は汚れすぎ。仕方ないのでここでゴーグルを外す。この事が終盤で大変なダメージを食らう原因となることは知る由もない。
ここでふと後ろが気になりだした。前回優勝のME06さんがまだ来ない・・・。時々振り返って確認。何となくあの特徴のある排気音が聞こえるような・・・。
そして暫く周回を続ける・・・・。
うわあ!来たぁ!! 激しいプレッシャーを感じつつ、逃げる。ジリジリ近づいてくる。俺、逃げる。2周ほど粘ったが、遂に刺されてしまった。ME06さん、コッチを見ながら抜いていきます。クソォ!!
暫く付いて走るもジリジリ離される。そして見えない所まで行ってしまった。が、その直後信じられない光景が目に飛び込んできた。ME06さんが転倒している! ウハハ、先に行かせて貰います。
また一周してME06さんが転倒した場所に差し掛かると、なんとまだME06さんがそこにいる! どうやらマシントラブルのようだ。後で聞いたらフロントスプロケットにチェーンが咬みこんだらしい。その後ME06さんが停止中に2~3ラップほどする事になった。
そしてまたさらに信じられない光景が・・・! トップを独走しているはずのAさんが止まっている!! これも後で聞いたら周回遅れに突っ込んでフロントブレーキディスクが曲がってしまったらしい。Aさんはリタイヤ。うーむ、速い人が転倒しているうちに先に行くのは小気味良いが、マシントラブルのところを先に行かせてもらうのは心苦しい。
足を攣らせながらも快走を続ける。エンジンもサスも非常に調子が良い。特にエンジンは乗り慣れてきたためか何時になく扱いやすく感じる。チョイと濃い目なのが功を奏したようだ。
それと、トップだからかなあ? そこらじゅうで皆が応援してくれている気がする。で、川を渡って直後の結構スピードの乗るところで、大転倒!! 結構見せ場だけにギャラリーがたくさん。カッコワリィ・・・。ムクッと起き上がると、ヒイイッ! 何と目の前に、王子様を抱えた嫁さんと、娘二人が座っていた!! しばらく前からそこで見ており、偶然転倒シーンをカメラに収めたらしい。しかも連続写真。ドーゾ見てください・・・。
そして別の周回のカッコいい写真(?)もドーゾ。
俺は昔から良く転ぶ。「転ぶ為に走っている」とか言われてきた。そういう星の下に産まれたんですかね?
ここでMD30の弱点の一つ、シートレールを激しく曲げてしまった。で、何故かセルが回らない。バッテリーの端子が外れたか? 通りがかったマーシャルに押しがけしてもらい、再スタート。
2時間経過時点で嫁さんが給油のサインボードを出してくる。何となくもう一周回ったほうが良いような気がしてスルー。ボアアップしてからは非常に燃費が良いのだ。後半の展開も楽になるような気がするので・・・。もう一周回ってくると、顔見知りの人(名前も知らない)の奥様が、「ピットで待ってるよー!」って叫んでる。スミマセン。そしてありがとうございます。
ピットに入るとその奥様の旦那様がピットワークを手伝って下さいました。初実戦投入のクイックチャージャー、問題点もあるとはいえ意外と調子は良い。少し水分補給して、短いピットワークで再スタート。ありがとうございます。
足が攣る・・・。ちょっとダレダレ。そしてもう一つの問題が浮上。裸眼のままの左目が霞み始めてしまった。ピットでゴーグルを再装着するべきだった。止まって着けるか? そのまま行くか? 後者を選択。
そして最後の1時間時点で、殆ど左目は見えなくなった。まつ毛に泥がこびり付いているのかと思い、何度も目を擦るが・・・ダメ。眼球に傷が入ったようだ。完全に片目運転。路面がしっかり見えないので何度も転倒。周回遅れに追いついても抜けない。暫く付いて走ってしまう。ペースが上げれない。
またME06さんにパスされた。だがとてもじゃないが付いていけない。
それと、周回チェックポイントに時計が置いてあったのだが、残り30分頃に何故????「あと1周」と書かれたボードが立てかけてある。自分の身につけた時計とのツジツマが合わないので、ちょっと混乱してしまった。多分他のエントラントの物だと思うが、ヤメて欲しいッスね。
てろてろと走ってどうにかゴール。
ME06さん、終盤にパンクしてリタイヤしたそうだ。何ィ、俺としてもガッカリです。
知ってる人が何人か来て、「2時間中間リザルトではトップだった」と教えて下さった。ウーン、後半はメロメロだったからなあ・・・。
表彰式が始まった。
先ずは1時間クラス。2位の#3の人が前回大会での入賞者だったらしく、賞典外。でんでん丸さんが2位に繰り上がり! ミニチュアダックスをアクセサリーのように(笑)連れて表彰台へ。知ってる人が入賞するのは嬉しいし、自分への刺激にもなる。
2人で走るクラスの内のオープンクラスは、やはり常勝のKさんチーム。俺も抜かれている。
そしてC-S。
なんと俺、優勝。
ん~~~~・・・。
まあ嬉しいが、コレはタナボタだなあ。今ひとつ達成感が乏しい・・・。中間リザルトでは20周でブッチギリトップなので、ここまではまあいい。後半は16周というショボさ。パンクでリタイヤしたME06さんにも負けてます。真ん中の娘には「お父さん、あんな所で転んで、カッコ悪いなあ」とか言われるし。じゃかましい。
もっと練習します。
ちなみに36周走れなかったら2DAYSでは仮装して走行という自己バツゲームを課していたが、クリヤーしたのでやりません。
手前味噌になってしまうが、今回はマシンにはあまり不満を感じなかったなあ。扱いやすくてパワフル。強いて言えば、重い。レーサーと比べると数字的にも随分重いはず。激しいギャップには身構えて進入しないとブッ飛びそう。あと、登りのコーナーが苦手かな。チョイと開けただけでシャクる位レスポンスが良いので、フロント荷重が抜けてしまいがちとなり、曲がり難い。結構今までXRに対して悪口は書いてきたが、これ位の実戦力があればいいバイクだと思いますヨ。俺的には、これでホンダじゃなければねえ。
ヨシッ、次は一週間後、坂内2DAYSエンデューロだ!!