め、面倒臭ェ・・・。
この面倒臭さを説明するのは難しいが、例えばエアクリーナーBOXを作るとか、ミャフリャーを作るとかは、性能面や仕上がりを別にすれば実はそれほど大変ではない。
フレームを作るにしても、設計が全くの自由であるならばそれほど大変ではない。
今回のリヤフレームに際して面倒臭ェのは、ノーマル部品が一通り使用できるように作らなければならない所である。
骨(フレーム)が既にあって、それに対して肉付けするのは比較的楽であるのだが、先に肉があって後から骨を作るのはホントに面倒臭ェのよ。全く同じ材料で全く同じ物を作るならまだマシかもしれないが、色々とトライしたい事もあり、そのままって訳にはイカンのです。
フレームビルダーってのはこの世に数多とあるが、俺がここで声を大にしている『面倒臭ぇ』っつー事だけに関していえば、心底感心するのはドリームトキのCRF150R用のアルミフレーム。製作する立場になって考えるとホントにスンゲー!!・・・のだが、やっぱ悲しいかなBBRとかの方がウケが良い・・・。もちろんBBRもスンゲーのだが、俺としてはドリームトキを推したいと思うのであります。
まあそれくらい面倒臭ェリヤフレームの製作だが、そもそも作業に取り掛かるのにかなりのエネルギーを必要とする(笑)。一定以上のテンションを保ったまま、ある程度一気に作業を進めなければならない。地味で面倒な作業の積み重ねなので、チマチマやってもダメ。ああ、俺は何ちゅー事に手を出してしまったのか。
とりあえず大雑把な形状にする為に、各部材を製作する。
まず、メインフレームのリヤサスアッパーマウント辺りの取り付け部分。コレは丸棒を旋盤で削り、貫通穴を開ける。2個製作したカラーの片方にはM8のリコイルを挿入。一応ここは結構なトルクで締めるので、7N01とはいえ直タップはマズかろうとの判断である。
7N01の20φのパイプを適当なサイズで切断し、片方に蓋をした上で砂を詰める。詰めるのはセメントを捏ねる山砂を篩に掛けた物。
ノーマルのリヤフレームを参考にして曲げたフラットバー(鉄)を定盤に点付け溶接して治具とする。酸素アセチレンバーナーで砂を詰めたアルミパイプを慎重に炙り、治具に押し付けて曲げ加工をする。
アルミの曲げは比較的簡単だが、アルミは融点が低いので炙りすぎると必要以上に溶けてしまう。
↓これは失敗例。
定盤に寸法をケガいて別の治具をセット。
何となくリヤフレームの形状が見えてきた・・・か?