俺は普段の昼食は、買い置きした食材で自分で調理して食べている。調理と言ってもカップラーメンにお湯を注ぐ(笑)とか、メシを炊いてレトルト食品を別途湯煎するとか、パスタを茹でて既製のソースを掛けるとか。まあ「調理」の部類では無いですな。
一番よく食べるのはパスタ。パスタは麺を小出しに使えて、腹持ちが良い。またカップラーメンを食べ続けると気になる健康面も、パスタならばそれほど気にしなくてもOK。既製のソースのグレードにもよるが、俺で通常の1食(2人前~2.5人前程度)¥150~¥250程度と比較的リーズナブル。麺を茹でている間に仕事もできるし、結構便利なのですわ。
既製のソースは定番のミートソースやナポリタンから、コンソメ&あさり、明太子、カルボナーラ、名古屋メシのあんかけ等、バリエーションも豊富。
そもそもパスタを自分で茹でるようになったのは、仕事の横の繋がりの建具屋さんからの勧め。「便利だよ~っ!!」っつー事だった。それまでパスタはそれほど食べていた訳ではないのだが、それ以来パスタばかり食べるようになってしまった。中でも気に入ったのがペペロンチーノ。シンプルな味で夏場の食欲が減退するようなシチューエーションでもバクバクいける。
ペペロンチーノとは、イタリヤ語で唐辛子という意味らしい。ぺぺローションではありませんよ。
正式には「アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ」とかいうそうな。にんにく・アブラ・唐辛子っつー事らしい。
最近になって非常事態が発生。行きつけのスーパーに、何故か最近ペペロンチーノソースを置いてない。マズイ、これはマズイぞ。これからの時期、クソ暑い工場でカルボナーラなんぞ喰らう気にはならん。ミートソース、ナポリタンもそうだ。
夏のパスタはペペロンチーノとムカシっから決まっとる!!
そんな折、とあるオトコが自身のブログにてペペロンチーノを作って食うという記事を書いた。彼からは過去にも「ペペロンチーノは簡単に作れる」と、聞いてもいないのにレシピを教えられた事がある。この時の俺は当然作る気も無いので、ふんふん・・・とか答えながらも右から左へ抜けていったのであった。
ちなみに俺、料理は興味が無いだけで嫌いではない。子供の頃からオフクロに料理を手伝わされたり、かなり小さい頃から我が家には自分で食べるリンゴは自分で剥く掟があったので、包丁捌きはまあまあな部類である、と思う。
が、現在の俺は全くやらない主義である。俺は「これだ!!」と思った事に対しては異常なほどに心血を注ぐが、興味の無い事には一切手を出さない。興味の無い事に手を出して、限られた記憶能力や時間等を使ってしまうのが非常に嫌いなのである。
さてどうしたのか突然にスイッチが入ってしまった俺、ニンニクと鷹の爪を買ってきた。オリーブオイルは所有していた。さっそく作ってみる。
以前に聞いた事や調べた事を参考にやってみたのだが、どうしたことか残念ながらあまり旨くない。ニンニクや鷹の爪が焦げてしまった。たくさん入れたつもりのニンニクの香りが出てない。そして、塩を入れすぎた。
この後何かに取り憑かれた様に、毎食ペペロンチーノを作り続ける事となった。一週間ほど前に作り始め、既に12~13回作った。焦げてしまう事とか味付けの問題はすぐに解消できたが、難しいのがニンニクの風味を出す事。色々な工夫を凝らして、それなりに納得の出来るペペロンチーノが出来るようになったので手順を紹介したい。題して「カセットコンロ1台で作るペペロンチーノ」。まあ必ずしも究極を狙った物では無い事をご理解いただきたい。
ペペロンチーノ〈肉体労働者1人前〉
①ニンニク(中国産w)を3~4かけら、薄めに輪切りにする。その内3分の1程度はみじん切りにする。ニンニクはもっとたくさん入れてもOKだが、人と接する仕事の方にはオススメしないw ちなみに使っているまな板はXRのチェーンガイドを作った物と全く同じヤツ。
②多目のオリーブオイル(大さじ2~3)でニンニクを炒める。焦げないように気を付けて、弱火でキツネ色&カリカリになるまで頑張る。最後に鷹の爪(俺は輪切りされている物を入手)を一つまみ入れ、火を止める。この鍋はこのまま放置。
③湯を沸かし、パスタ200~250gを塩茹でする。パスタに気持ち薄めの塩味が付く程度。写真の鍋に対して大さじ1くらいか? 今回はちょっと入れすぎた。
④パスタの標準茹で時間よりも1分ほど短めで火を止める。コップ1杯程度茹で汁を取っておく。
⑤パスタを湯切りする。
⑥先ほどのニンニクの入った鍋をもう一度弱火に掛け、先ほどの茹で汁を少しずつ加える。とある一定の量を加えるとオリーブオイルが水分で白濁(乳化)する。調べたところソースを麺に絡めるために必要不可欠なのだそうな。オフロードバイクに乗っている人はアブラを乳化させるのは得意であろう。コレでペペロンチーノソース完成。
⑦チョイと火を強めてパスタを投入。ソースを絡めていく。粗挽き胡椒をふりかけて味を調える。
⑧コレで完成・・・でも良いのだが、仕上げにバジルを振り掛けると尚可。風味ももちろん、全体に赤っぽい色合いにバジルの緑が皿に花を添える。
野菜やベーコン等を入れても旨そうだが、俺のペペロンチーノは「買い置きの利く素材である事」を基本としているため、コレでいいのです。
この先当分はペペロンチーノを食い続けるであろう。