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THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

未確認飛行物体

2008-08-01 20:02:53 | 俺のR45

あなたにとってアイドルとは誰であろうか。
一口に「アイドル」と言っても、人によって定義はまちまちであろう。
たとえばクラスのアイドル、学園のアイドル、あるいはネットアイドルなんてのも含まれるが、今回この場ではテレビや雑誌に出てくる・・・という事に限って話を進めたい。

 

現代社会はメディアの氾濫によって情報過多ともいえる状態である。各情報は細分化されて、志向性も個々によって異なる。コアだとかニッチだとかフェチだとか・・・。故に先に例を挙げたネットアイドルなどは、限られた人たちにとってはアイドルなのかもしれないが、それ以外の人たちにとっては「誰・・・?」という事にもなりかねないワケだ。それどころか各メディアに登場するアイドルに限って物を言っても、有名アイドルから無名アイドルまで、一体何人いるのか判らないほどに名を連ねている。世の中の全ての人が全アイドルを知っているはずもないので、各アイドルのファン数はある程度分散してしまうのではと思われる。
まあこの辺はWikipediaの「アイドル」の記事がなかなか面白いので、興味のある方は参考にして下さい。

 

俺にとってのアイドルって誰なのか?・・・と考えた時、真っ先に浮上してくるのが彼女たちの存在である。
1970年代後半に、この時代のテレビ番組を席巻した女性二人組み、そうピンクレディである。

 

歌手の人気度はしばしレコード(CD)等の売り上げによって表現される。
実際彼女らの、オリコンで連続9曲1位、オリコン5曲連続ミリオンセラー、出荷枚数10曲連続ミリオンセラーは、歴史に名を刻む物であった。シングル首位63週の記録は現在未だに破られていないのだそうだ。
数字的な記録だけ見れば「へえ」で終わってしまうのだが、この記録が今ほどメディアの発達していない1970年代に樹立された物である事を強調したい。
しかも「アイドル」と呼ばれる存在は現代よりも極端に少なく、トップアイドルにはますます人気が集中してしまっていたのではと思われる。
この当時の録音は、今と違ってアナログである。売り出される記録媒体はCDなどではなく、LPやドーナツ盤と呼ばれるシングル。機器の普及率も低く、聞くにしても大袈裟なレコードプレーヤーに盤を載せ、慎重に針を落とさなければならない。こういった時代にコレだけの枚数を売り上げたのは、正に驚異的なものであったと思わざるを得ない。

 

同じ時期に人気があったのは、以前の記事にも書いたキャンディーズ。アイドルではないがザ・ドリフターズの人気もかなりの物であった。ヒット曲としては「およげ!たいやきくん」(1975-1976に大ヒット)とか「ビューティフルサンデー」(1976年に大ヒット、日本語版も後ほどリリースされたが、英語の歌が流行るのは異例の事であった)、「山口さんちのツトム君」(1976年に大ヒット)などなど・・・。スーパーカーブームもこの頃の事。この時期は正に黄金期で、全てを列記するのは困難である。これ以外にも俺が個人的に思い入れのある物は数多いが、この場ではご容赦いただきたい。
この時代を知る人はこれらのヒットが現代のヒットとはまるで格が違う事を知っているはずである。
ピンクレディーの特徴はインパクトのある曲、子供たちにもマネをしやすい振り付け、派手で斬新な衣装。現代のアイドルはファン層がある程度分かれてしまうが、ピンクレディーはチビッコからオトナまで幅広い年齢層のファンを獲得。セクシーでありながら健康的なキャラクターが功を奏したのであろう。
ピンクレディーが絶頂期であった頃の俺と同じ歳の長女を見ると、プリキュアやポケモンにしか興味を示さない。ピンクレディーのようなスーパーアイドルは、現代には不在なのである。

 

「ペッパー警部」でデビュー以降、「SOS」、「カルメン’77」、「渚のシンドバッド」、「ウォンテッド」と快調なヒットを飛ばす。
彼女らの歌の中で、敢えて、敢えて敢えて一曲を選ぶとするならば、この曲であろう。

 

「UFO」
http://jp.youtube.com/watch?v=6X6dNCkWSuI

http://jp.youtube.com/watch?v=orGjSb1GGb4

http://jp.youtube.com/watch?v=ZwuByx7AuqE

http://jp.youtube.com/watch?v=OeFWQ7Z1E6g(レコード大賞受賞時)

http://jp.youtube.com/watch?v=1Jt-3RPMc0A

http://jp.youtube.com/watch?v=wdoRbc_wxHU

http://jp.youtube.com/watch?v=mN9eBIafCNY

 

各収録映像によって曲のテンポにかなりのバラツキがあるのが気になる。
当時から言われていた事だが、ケイはミーに比べて踊りの動きが小さい。ケイは踊りのレッスンでもそれを指摘されていたと聞いた事がある。
最後の映像は恐らく2003年の再結成時の物である。ケイの踊りが非常に上手くなっているし、現役当時とはまた異なる魅力が出ているように感じる。この時お二方とも45歳ですぜ。

 

この曲はまた最近、ケイがセルフ(と表現していいのかな?)カバーしてますな。

 

その後も「サウスポー」(ホームラン王、王貞治氏が題材になっている)、「モンスター」、「透明人間」・・・この後から俺の「ピンクレディー」に対する記憶はフェードアウト。
彼女たちの歌の大半が阿久悠(作詞)・都倉俊一(作曲)のコンビによるもの。
阿久悠氏は現在で言えばプロデューサーであろうか。元々「クッキー」という名の地味なフォークデュオであった二人を(コレについては諸説あるが、個人的にはこう表現しておきたい)、スーパーアイドル・ピンクレディーという名の社会現象に作り上げたエネルギーの持ち主。本日8月1日の氏の一回忌にあたって偲ばずにはいられない。

コメント
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