13日・14日は北京オリンピックに出場中の世界の代表T中氏率いる田中麗震愚の夏合宿であった。
前日、近所のバイク用品店にて汎用の丸型ヘッドライトを入手。勿論これは坂内24時間ED用の装備である。合宿時の晩に夜間テストをしようと考えたのだ。
本製品は我々日本人にとってステータスの象徴ともいえる台湾製の高級品なので、信頼性はバツグン。本当は何かの純正流用のヘッドライトケースにレンズ入れ替え、又はHID装備、或いは四輪用のライト装着、はたまたこれらの複合技が良いかと思ったのだが、時間的・予算的な問題があって見送りとした。
鉄製のやたらいい加減なブラケットを製作して280馬邪に装着。ビニール巻きの針金にて固定する。
時間が残り少なかったもののエンジンオイルも交換する。
そして、過去に経験がないほどの量の荷物をハイエースに積み込み終えたのは、夜中の1時頃であった。
田中麗震愚のオフィシャル・スーパーマーケットで買出しを済ませて坂内へと向かう。現地は既に数台のバイクが走行していた。
先日正式にマネージャーに就任した顔の広いN目君が数人に声を掛けたとのことで、合宿初日の練習は7人ほどの参加。但し北京オリンピックに出場中のT中さんは不在である。
俺はとりあえず整備から開始。キャブのリセッティングと一般整備、暗くなる前にライトの配線を済ませようと思ったのだが・・・何と配線のイジり過ぎで、自分で施した配線がどーなってるのか全く判らない(爆)。結局フィッティングはあきらめた。ライトのテストはまた今度一人で行ってこよう・・・。
そしてマネージャーN目氏が走行中に、俺は本日の一つ目の目標を遂行。
こっそりとリヤゲートに特製特大ステッカーを貼り付けておいたのであった。
俺も走行開始。コースは全体に荒れ気味で、時々タイヤを掬われる。尖った石も飛び出しており、早々にパンクの犠牲者が・・・。
KSR-Ⅰでも走ってみる。その気になれば50ccなりのペースで飛ばせるが、空気圧パンパンのノーマルタイヤ(チューブレス)では全くラインが定まらず、1周の間に吹っ飛ぶ事数回。青アザをつくってしまった・・・。
夕方頃にME06さんが到着。エンジンを某有名チューナー(XRマニアの多くが想像するアソコではありません)にOHを依頼したが本日には間に合わず、T田さんのME08を借りてきた模様・・・が、あまりの足回りのヤレっぷりに困っているようだ。ステムのガタに加えてリヤサスのリンクのベアリングが一部粉砕しており、メインフレームの内側にクラックが入っているのを発見して走行を断念。
突然マネージャーN目氏が叫び声を上げる。遂にステッカーの存在に気づいてしまったようだ。
この日は我々以外にも訪れた人が多かったのだが、どんどん帰っていってしまい、暗くなる頃には駐車場がガラガラになってしまった。
我々は合宿のオキマリ、BBQ開始。BBQは決して「バーベキュー」と読んではならない。「ビービーキュー」と読む・・・と、T中さんが言ってました。
ほどなくしてJロウさんが到着。引き続きN川君も現れるだろうと思われたが、来ない・・・。結局彼はBBQ組が寝静まってから到着したそうだ。
翌日はT田さんも合流。ファインチューンXR400にマニア垂涎のA-LOOPを装備。
軽く走らせてもらったが、以前乗せて貰った時はキャブのセッティングがイマイチだったとの事で、ナルホド。今回はかなりパワーが出ている。が、パワーだけで言えば実はまだ280馬邪の方がほんの僅かではあるが上。但しXR400はトルクがハンパではなく、トラクション性能がかなり良いように感じる。回転域が狭いので息の長い加速が出来ないところが残念であるが、軽くて乗りやすい。速さでは280馬邪よりも上かな。
280馬邪で走行中、リヤタイヤパンク。クソッ。
仕方ないのでN川君のYZ250Fを拝借。以前モトクロスコースで別のYZに乗った事はあるが、坂内で速く走らせるのはかなりのテクニックを必要とするようだ。パワーは280馬邪の比ではないが、使える回転域がかなり限られるのでシフトが倍位忙しい。
で、YZで1周だけ走って駐車場に戻ると、N川君の視線がリヤタイヤに釘付けになっている。見ると、パンク!! 気づかないのもどうかと思うが(笑)。坂内パンククラブ(田中麗震愚内の正式団体w)の名誉会長の面目躍如である・・・トホホ・・・。
恐らくこれは俺をハメようと企んだN川君の陰謀だと思われるが、仕方がないのでパンク修理をする。
実は今年の坂内2DAYSエンデューロ、田中麗震愚は2台体制である。280馬邪を使用する青組と、XLR芋樽号を使用する赤組。構成メンバーはいまのところ非公開。あっ、moritechさんは青組ね(笑)。
合宿の締めくくりは、古くからの坂内バイクランドの主であるK氏主催イベントで、タイムアタック大会。
出走はK氏(DR250)、T田さん(XR400)、坂内常連のM氏=moritech氏(WR250F)、ME06さん(借り物のTLM200)、俺(280馬邪)と他面識のない2人。
テクニック的に最も速いのはME06さんと思われるが、さすがにTLM200には負けんだろう。
で、30秒置きに1台ずつスタート。
前半は今一つだったが、下りに入って調子が出てくる。8の字練習の効果か以前よりもコントロールができている気が・・・?
ところが、T田さんに負け・・・。しかも6分すら切ってない。修行が足りませんな。
こうして代表T中氏不在の合宿は幕を閉じた。この後、T中さんほどではないが忙しい俺は、練習に来れるのだろうか?
そしてシフトスピンドルを入れ替えている時間はあるのか?
帰り際、下界の人々に神々しいチームステッカーを見せる事無く早々と剥がし始める某氏。
※念のために申し上げておきますと、世界の代表T中氏が「北京オリンピックに出場中」というのは単なるイメージ(要するにジョークw)です。