THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

坂内4Hエンデューロ・第50回記念大会

2009-10-12 19:12:08 | オフロード

夜叉ヶ池登山から帰った後、すぐに道の駅藤橋の「藤橋の湯」に行き、またバイクランドに戻る。
夕方6時から前夜祭が行われるのだ。
前回大会時に初めて前日の昼間に来たのだが、駐車場はガラガラだった・・・。
しかし今回はイベントがあるので、夕方の時点でほぼ満車!
 
登山に参加した人はバイキング無料、その他の人の参加もたった100円! 熱燗はタダ!
レポートに先立って書いておきたいが、この100円という金額が本来の金額ではない事は誰もがわかることであろう。
生々しい話ではあるが、100人来ても売り上げはたったの10000円ですぞ。
これらが町費とかで賄われているのかどうかは分からないけど、ちょっと心配になっちゃう。レースのエントリーフィーも極端に安いしね。
もしも何か無理してるんだったら、値上げして下さいって言いたくなってしまうほど。
坂内4Hは年2回行われ、今回は50回。と言う事は、25年もやっとるんですよ。スゲェ!
ローカルレースでここまでの開催数を数えるというのも、非常に珍しい。
レースはほとんどがボランティアによって成り立っている。
イベントの運営には完璧はありえない。文句を言い始めたらキリが無い。もしも文句を言いたい人は、何か一つ位でも運営を手伝われてみては如何でしょう。1回じゃダメですぜ。何年もやらないと。
俺は2~3回位が限界かな~。だから平伏すのみなのだ。
参加者に出来る事といえば、何はともあれ参加して、たらふく食って飲んで、自分が出したゴミくらいは片付ける・・・って事くらいであるのだ。
 

4h0

スタッフの方々に心の中で手を合わせつつ、まずは熱燗(竹酒)と地獄うどん。

4h1

熱燗はナントカいう地元の日本酒で(名前を失念!)、甘口で飲みやすい。
地獄うどんの方は所謂「釜玉」になるのか「ぶっかけ」になるのか? 某チェーン店で食って以来、釜玉はあまり好きではないのだが、結構旨いぞ!
何といっても唐辛子が旨い。野菜的にして調味料的な味があるのだよ。
聞けばこの唐辛子も地元の特産との事。唐辛子を炒めるとか揚げるとか言っていたような気がするが、失念w

4h2

激辛党の俺も超オススメ! この唐辛子は道の駅で売っているそうで、写真の物はJAYBIRDさんからのおすそ分け。
 

4h3

スタッフの工夫が凝らされたゲームが行われる。
コレだけ準備するだけでも大変だろうに・・・。
今枝さんのMCも楽しい。

4h4

レースの進行も彼のMCで行われるが、特筆すべきは時間ピッタリに行われる事。
ここまで完璧なリズムでの進行は、何処のレースでもあまり無いだろう。
 
5人1チームでコーラの早飲み競争が行われたので、5人家族のウチも参加。

4h5

しかし子供が3人、その内に2歳児が含まれるので、単なるオチャラケにしかならん。

4h6

触感クイズっていうんだったっけ・・・?

4h7

ここで使われているプリンは、何と手作りですぞ。
 
地元の高校生(だと思う)のヨサコイ演舞。

4h8

しっかり練習してあって見ごたえあり。それぞれの顔をよく見ると、見たことあるぞ。いつもレースの運営を手伝っている子たちだった。

4h9

坂内地区では女の子の方が元気なのかな?(笑)
 
地元の消防団の方々のバンド、「笑望暖」のライブ。

4h10

元々ドラマーでもあった俺(ホント)、見てると自分もやりたくなってしまう。

4h32

前日ほとんど寝ていないのと、登山の疲れで意識が朦朧と・・・。
そんな楽しい夜は、アッという間に過ぎていくのであった。

4h11

 
次の朝。レースである。
左腕の骨折が完治していない俺は、今回は出ない。
 
・・・
 
・・・
 
・・・
 
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・・・
 
・・・
 
・・・
 
・・・
と言っていたはずなのに、アレ、おかしいな。
なんでYZを持ってきているんだろう。

4h12

何故既にゼッケンが貼ってあるんだろう。
自分の意思とは裏腹に、吸い寄せられるように車検を受ける(オイ)。
 
しかし、当初から参戦表明していたN川君が来ない。
時々変な時間に来るヤツなので、少々の事ならば心配しないが、もう直ぐ車検の受付時間も終わろうとしているのに来ない。
俺、エアゲージを忘れてきたので借りようと思っているのに、来ない。
何かあったのかと思って、一度携帯電話の圏内に入る場所まで移動しようかと思いつつ、トイレでウンコ待ちをしていると・・・
窓の外にYZを積んだ軽の1BOXが・・・来たーッ、俺のエアゲージ!
ウウウ~ッ!!!次でウンコが出来るのに~!!!
 

4h13

レンタカートランポが途中で故障して止まってしまい、レンタカー屋に代車を持ってきてもらって積み替えた・・・との事。なかなか冴えませんなあ(笑)
 
自分の意思とは関係なくレースに出場する俺のYZは(オイ)、今回は前後中古タイヤ、曲がったハンドルの取替え、エンジンオイル交換無し、屁の突っ張りでフロントサスの油面を下げたくらい。
完全にやる気ゼロ。来週の24時間の練習のつもりで走る事にする。

4h14

 
対してN川君のYZは、正に「走る実験室」。コチラのブログに詳しいが、パンク対策に中古チューブを2枚重ね、木製のアンダーガードというスペシャルチューンだ。

4h15

彼は必ずしも整備や工作が得意な方ではないと思うが、彼を見習うべき人も多いのでは?
俺もチューブ2枚重ねには興味深々だ。似たような事は何度か考えた事があるが、実例を聞いた事が無い。上手くいけば貧乏ライダーにとっては大いなる福音となるであろう。
 
昨日の疲れからか、両足が攣っている状態で最後部グリッドからゆっくりスタート。
周回を続けるものの、調子が出てこない。

4h16

4h17

腕も足も直ぐにパンパンで、クラッチを握る握力も低下。右手はエンジンの振動で痺れてきた。
オマケにロールオフが巻き上げなくなってしまった・・・またか。仕方なくゴーグルを外す。

4h18

1台ずつパスしながら走行していると、出走前に軽く話した#161氏に追いついた。抜く事は出来そうだが、スタート前に交わした会話からすると、もっと速いはず(戦績などからして)だが・・・?
しばらくしてラインを譲ってもらうような形でパス。
ところがこの後、離れない。一度前に出た以上は、簡単に先を譲るのも何なので頑張ってみたが、既にバテバテ。しばらくすると#161氏はありえないスピードでカッ飛んで行った。
 
じっくりと走る事にした。するとだんだん調子も上がってきたようだ。その頃、集計のシケインでホイールを持った男が「ウォーイ」と叫んでいたような・・・。
ア、アレ・・・? N川君か? まさかね。
 
2時間経過して給油のためにピットイン。既にヘロヘロ状態だ。
偶然目の前に居合わせたでんでん丸氏に手伝ってもらい、給油を済ませる。ありがとうございます。助かりました。
この時にゴーグルを取り替えて出たのだが、直ぐにドロドロ。またゴーグルを外す。

4h19

4h20

目が痛い。視界が霞んできてしまった。
何度か止まってゴーグルを拭いてみたり、川渡りのところでゴーグル外して洗ってみたり(笑)、ピットに入ってスポーツドリンクで洗ってみたりしたが視界が良くならない(眼自体が霞んでいるので、ゴーグルが少しでも汚れると極端に見えない)。
裸眼で走るのもそろそろ限界だ。走りもダラダラだし、思い切ってリタイヤしよう。
 
そう思いながら走るが、抜いたばかりのバイクが後ろにいたり、前方にバイクが見えていたりするとなかなか勝負を諦められんのよ。
2時間以上経過した事もあって2人で走るクラスのバイクには時々抜かれてしまう。コレはイカン。
 
結局そのまま3時間が経過。ここで吹っ切れた。このまま行ってやろうじゃないの。
で、何故か今更ド全開。モータースポーツはやっぱメンタルのスポーツですなあ。

4h21

4h22

 
最終ラップで突然後ろから4stの音。さっき後方を確認したばかりなので、誰も来ていない筈。
後ろを見ると、ゼッケンには「M」の文字が(爆)。
ボンボン煽ってくる。K頭さん、勘弁してくださいよ。もうバテバテなんですから。

4h23

 
結局1時間経過ごろに集計ポイントで見かけた謎の男は、N川君。スペシャルチューンなチューブ2枚重ねは失敗に終わり、見事にパンクしたらしい。ヒヒヒ
どうりで前半にコース上で見かけないと思った。
その後自力で修理して復活したのは、大したモンだ。俺ならリタイヤだな。
前回の大会では猛烈に消耗していた彼だが、今回はパンクのおかげでそれほどの消耗もない。
が、無言でパンを食う姿にはやはり哀愁が漂っている。

4h24

 
俺は骨折の痛みが復活してしまったが、何とか完走できて満足。6月以降、ロクすっぽ練習も筋トレもしてないので、バテテしまってイカンなあ。
レース中にはコケなかったのに、パドックに戻るときにスッ転んでしまった。なんてこったい。
まあ来週の練習にはなっただろう。
家族総出で出かけると、この有様。

4h25

グランドキャビンが欲しい・・・でもアレは仕事では困るんだよな。
 
ヨシッ! 気合充分で坂内2DAYSエンデューロだ!
 
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・・・
えっ、レースの結果?
何故かタナボタで2位でした、ハハハ。1位はもちろん#161氏。

4h26

コメント (4)
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夜叉ヶ池登山

2009-10-12 00:05:37 | チョイ毒エッセイのようなもの

坂内バイクランドを通り過ぎて山のほうへ入っていくと、岐阜県と福井県の県境付近に夜叉ヶ池という池があるらしい。
バイクランドは夜叉ヶ池への入山記帳所も兼ねているので、バイクランドに行った事があるという人は、夜叉ヶ池の存在くらいは知っている筈だ。
ところが、坂内バイクランド常連の人でも夜叉ヶ池に行った事があるという人は数少ない。
何を隠そう、俺もそうだ。
かなり昔から通っているのに、レースや練習以外で行ったのはたったの一度。トライアルの大会をVmaxで見に行った時だけ。
バイクランド以北に行ったのも、去年の晩秋に神岳ダム(せいぜい1kmくらい)の工事状況を見に行った時だけだ。
以前から行ってみたいとは思っていたものの、坂内で走っている人間にとっては、何かキッカケがないとなかなか行けないだろう。
去年の24時間EDの時に序盤でリタイヤしたチームが夜叉ヶ池に行ったとか(笑)。※コース内側にピット&パドックを設営するので、リタイヤしても帰れない
 
さてさて、10月10日・11日に行われた坂内4時間エンデューロが、通算50回目を迎えた。
その記念イベントとして夜叉ヶ池登山が行われるとの事で、俺は飛び付いたのだった。
 
元々岐阜県側の場所という表現をされてきたのだが、最近は福井県のものだという表現をされることが多いそうだ。コレが物議を醸しているらしい。
スタッフの話によると、夜叉ヶ池には福井県側からも登れるとの事。登山道としては岐阜県側(坂内側)からのルートのほうが楽しくてお勧めだそうだ。
福井県側のルートから登ったことはないが、俺としては断固として岐阜県側の物であると主張をしたい。
ちなみにWikipediaでは(ハッキリと書いてあるわけではない)岐阜県側的なニュアンスで表現されている。
 
スタッフ氏の運転する車に揺られて20分ほど。車が全くすれ違いのできないところが多くあるが、全て舗装路で登山道入り口の駐車場に到着。

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ザッと見で50台くらいの駐車が可能。
我が家からは俺と2人の娘が参加。正吉君も連れて行きたかったのだが、身の回りで唯一夜叉ヶ池まで行ったことのあるME06氏の話によると、ちょっと険しい箇所があるとの事なので同行は断念したのであった。
 
入り口はこんな感じ。ピクニックコース的なフラット林道程度の道を想像していたが、コレは・・・。

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かなり急な坂が続く。

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清流伝いに登ってゆく。

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ところどころ木製の橋が。

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こんな風に曲がった木が多い。地すべりや雪の重みで傾いた木が、お天道様に向かって伸びているのだろうか。

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山の谷間の向こう側に夜叉ヶ池があるのだそう。ヒエエ、気が遠くなりそう。

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途中にある水飲み場。
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橋が架かっていない沢渡り。小1の次女は渡ることができず、抱えて渡る。こんな場所が何箇所もあった。

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前半はかなり険しい。

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中間地点の看板。

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根っこの芸術!

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この画像を拡大すると・・・

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岩壁を人が登っている! あんな所を登るの?

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幽玄の滝に到着。美しい!

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岩の山が眼前に迫ってきた。

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昇竜の滝を眺める。

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最後の難所に到着。

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ザイルがあるので、小学3年生の長女は何とか登っていくが、小1の次女には少々厳しい。

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ある程度は階段状になっており、俺はザイルどころか両手すら使わずに登れた。

しかし、正吉君を連れてきていたら、大変な事になっていただろう。
 
本降りの中、夜叉ヶ池に到着。かなり小ぶりな池だ。

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イモリが出迎えてくれる。結局ヤシャゲンゴロウを見る事はできなかった。

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雨がどんどん強くなるが、逃れる場所が全く無い。娘たちはこんな所で弁当を食べる。

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山の天気は変わりやすい。急激に晴れてきた。

池の周りは全体的に低木が多く、ここまでの道程とは雰囲気が異なる。

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帰りは地獄。ほとんど次女を抱えたままで絶壁を下る。

背中には自分の荷物+長女のリュック、左腕に次女のリュック、右腕に次女。

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翔&れっちママ、荷物を持って下さりありがとうございました。この後次女は、「人には迷惑を掛けられない」とでも感じたのか、行きには「持って~」と言っていたリュックを自発的に背負う。
 
登りよりも下りの方がキツイ。遂に膝が笑い出した。

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終盤になると、次女も靴が濡れる事に抵抗が無くなったようで、自力で沢渡り。

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不覚にも最後の階段を登り始めたところで左足が攣った。数段登ると今度は右足も・・・。駐車場に戻り、ヘナヘナと倒れ込む・・・トホホ

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大人たちはみんなヘバってしまったが、子供たちは至って元気だ。
 
以下、注意書きなど。森林パトロールの方がいます。熟読の上、入山して下さい。拡大して見てちょ!

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夜叉ヶ池、いいところだ~。

10年以上抱えていたモヤモヤが取れてスッキリ。

バイクで走るために坂内に行っている人も、例えば2泊3日の夏合宿の中日に、早朝から登って昼くらいに帰ってくるっていうのはどうだろう。トレーニングにもなりますぞ。

コメント
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