ジャージィ最後の夜に２・チッピィ

■まさにチッピィ (CHIPPY)：ダブル・フライド・トラディショナル・チップス
旅をされた人が、合わなかったと、口にすることが多い、油まみれのフィッシュ＆チップス。
私が最初にであったブリストルのは、サクッとした噛み心地、中はむっちりの食べ飽きないチップスでした。クリスプなザクザクしたコッドのプライも美味しかった。15年近く前でも、鮮明に憶えています。
忘れられずに(笑)、その後もあちこちで食すも、べったり率は七割でした。クーリングと、温度を変えて二度揚げする手間が、今の時代には難しいかなっと、諦めつつおりました。

ところが。今年になって、二つの素敵なブログで、取り上げられているのを読み、私だけではなかった！と、嬉しくなりました。
セピア色の写真にテクニカラーを施したような、美しい写真と、硝子質な文章が印象的な、みささんのBlog、Fish Trip Cafe (http://fishtripcafe.com/jp/ )では、工夫された美味しい作り方の記事がありました。ワクワクする、魅力的な記事！ 特別な食、輝くチップスを、再現できるようにしてくださって。格別に嬉しい記事でした。
そして、もう一つ。ポップでゴージャス、な独得の世界を感じる、MogさんのBlog (http://marikomatsui.cocolog-nifty.com/blog/ ) で、みささんのチップスへのオマージュ記事にも、素敵なチップスがありました。

素敵な二つの記事を読んだ後の夏に、ジャージィでチッピィに再会できました。運命的！！
この店のシェフは、英国育ちかと、尋ねてみました。
ドイツ生まれで、フランスで料理の教育や修行をつみ、その後、ユーロ内で様々な料理を学んできたキャリアをもつクックとの話でした。

ああ、なるほど。それぞれの国で、いい修行をされてきたのだな。美味しいって言葉を、共有して、腕を磨いてきて。
そう思えば、記事にはしませんでしたが、ニョッキもムサカも美味しかったのです。それは、無国籍料理なのではなくて、実地での経験と学びの成果だとわかり、EUならでは！と楽しく思いました。
小さなチップスは、こんなに豊かな思いをくれる、素敵な逸品なのです。


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ジャージィ最後の夜に１・ミルク蒸し

一週間を超える滞在で、豊かな食を楽しませてくれた英領ジャージィ。最後の夜は、大好きになった食を、重ねてみました。

■ムール貝のジャージィ・ミルク蒸し
到着と同時に食したミルク蒸し。オニオンの香る野菜ブイヨンに、ジャージィ・ミルクで蒸して、パセリとバターを足している、優しい味。
顔なじみになったレストランでは、スープの形をとって、出してくれました。
島のどこで、誰にあっても、穏やかに向き合ってくれる、違いある他者の存在を受け入れる、民度の高い島。この島らしいサーブの仕方に、胸が暖かくなる食の始まりです。
■ドックヤード・レストラン (セント・ヘィリア、ジャージィ)


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島の幸でフェアウェル４ ・必須な逸品

■ジャージィ・ディリー・アイスクリーム
お疲れ様、サヨナラ会の締めくくりに、これは必須。煮詰まった気持ちを、豊かに和らげてくれた、島のジャージィ牛のミルクでつくるアイスクリーム。
レストランでは、確実に３すくい単位で(笑)。広場ではコーンや、ブレーキーをさしたカップで。美味しい、大好きなアイスクリーム。
茶色の、大きな身体の、穏やかな気性の牛さん、ありがとう。ごちそうさまでした。
そう。DISNEYのカートゥーンに出てくる牛の、モデルは、この島の牛なのです。茶色の乳牛。ね、世界は繋がりをもっているのです。
■ラ・メア・ワインヤード (英領ジャージィ)

う。今はイタリアを経て、フランスに。これからイタリア記事があるのですぅ(苦笑)。


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