過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

ガラの興奮を胸に2a・ニョッキに感激!

2013-08-29 18:49:49 | 旅日記
■Potato dumplings (gnocchi) with gorgonzola ,mascarpone and walnuts
(ゴルゴンゾーラ、マスカルポーネ、胡桃のニョッキ)

うまうまうま! ボンマロー・サイズのニョッキを、一口かじった時に衝撃でした。
甘さと豊かさと、拡がる香りと。むっちりして、噛むと溶けていく食感の不思議さ。

こんな美味しさ、初めて!!
今まで食べてきたニョッキと一線を隔する美味しさに、感動しました。
「これがニョッキなら、今までのは何?(笑)」

あっという間にイタリアの食に惚れていく。東京のイタリアンでは、ついぞ出会うことのない感激だったのでした。


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ガラの興奮を胸に1b・サラダの気持ち

2013-08-28 20:53:33 | 旅日記
■Small lobster with seafood salad and fresh tomatoes
(魚介サラダとトマトをあしらった小ロブスター)

華やかな色彩のパレット♪
EXオリーヴオイル、バルサミコ酢、塩、胡椒...目の前でたっぷりと挽いてくれていました。OKというまで、挽くけど...?(苦笑)
あっさりと優しいロブスターは蒸してあって。トマトが目をみはるほど美味しくて。野菜がしゃきしゃきで。これをサラダと呼ぶのは間違っている、との感想に、にっこり。
サラダではありませんから。アンティパスト...自慢のオードブルでしょうもの。

ロブスターとトマトを一緒にひとかけら、味わいました。英領ジャージィとは違う、オリーヴオイルの香りのために、幾分、引き気味にスチームしている。うーん、やるなぁ...。
この二つのアンティパストを見て味わっただけで、夜中の自分のカンはイケているねっと確信したのでした(大笑)。


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ガラの興奮を胸に1a・薔薇色!

2013-08-28 20:32:19 | 旅日記
入り口で英語でお席を求めましたから、イタリア語のメニューの下に、小さな活字で英語の説明が記されたブックレットを、手渡されます。

さて。夜中のこと故、注文する際に、少しく考えました。
アンティパスト(前菜)、プリモ・ピアット(第一の皿、おおむね炭水化物)、セコンド・ピアット(第二の皿、いわゆる主菜)、主菜と同時に野菜料理、ドルチェ(食後のデザート)なんて、どんなに早くても、ありえません(苦笑)。

はじめての街、初めてのレストランです。
ガラに興奮した喜びを胸に、ワクワクと食事を楽しむ気配を伝えられたら、お行儀は大目に見てもらえることでしょう(確信犯、笑)。
そこでこの夜は、アンティパストとプリモだけ、注文してみることに決めました。
悩む同行者も、口車にのせました(大笑)。

■Ham drowned in amarone wine (アマローネワインにひたされたハム)
美しい薔薇色! 切りたてのハムが、ひらひらと薔薇の花びらを集めて重ねたかのように、盛り付けられています。或る意味、無造作に(笑)。

Amarone wineは、ヴェローナ近郊で伝統的手法で生産されるワインです。陰干し、搾汁、樽熟、瓶内熟成と手間をかけるワインです。
そのワインの香りと旨みで、切りたての花びらのハムを食す。メニューで読んだ時よりも、目の前にしたほうが、ワクワクが深まります。

うまうま♪ わぁ!香りと甘さと、葡萄のほのかな苦みと。噛むごとに溶けて、塩味と肉の旨みが、口腔に拡がる。
これって...ワインすすみすぎっ!(笑)

ガラに感動していた人間は、あっという間に、食の虜になるのです(笑)。移り気は誰の性(さが)~♪と、ヴェルディは歌っているではありませんか。うふふ。
■Ristorante Tre Marchetti, Verona, Itary


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ガラの興奮を胸に

2013-08-28 18:34:33 | 旅日記
■オペラの為に生まれた皿に、迎えられる。

オペラがはねた後で、イタリアでは不都合なく食事ができると、聞いていました。
そこで、ホテルからコロッセオに向かう途中で、数件のレストランを覗き見しておいたのです(笑)。
もっとも素敵に見えたレストランに、オペラ終了後に立ち寄ると...予約の有無を確認した後、2分ほどして、席を得ることができました。
(本当は行く前に予約しておくのが、望ましいと、後で気づきました。予約はたった一言、「オペラの後で!」で良いのです、笑)。

レストランは、街路にもテントを巡らしてテーブルをもっていました。
室内の壁には、ボッティチェリを想わせる穏やかな花の咲く庭園の壁画がありました。

写真は、各テーブルのベース・コートのお皿です。赤と青と金彩にて描かれているのは、ここアリーナ・デ・ヴェローナで過去に演じられたオペラの演目、名場面との説明を、ギャルソンにきいて、うっとり♪
赤と青、必ず、対になる形で、テーブル・セッティングがされているのが、おしゃれです。
さたにテーブルには、水をそそぐためのゴブレットが置かれています...写真左手、硝子と金彩骨格をくみあわせた、なんともレトロスペクティヴなゴブレットです。うふふ。こういうの、弱かったりします(爆笑)。

オペラ帰りの人で賑わうレストランにいれば。そこは、もうひとつのアリーナ席のように感じます。
■Ristorante Tre Marchetti, Verona, Itary


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第一夜開演 (感想を追記しました)

2013-08-28 18:21:47 | 旅日記
■開演をまつ…照明がおち、月光に。コロッセオ階段席には蝋燭が灯る
オーケストラのチューニングがすみ、合唱団がステージに入場し、銅鑼が三つ、打ち鳴らされます。照明が徐々にフェイド・アウトしていきます。

…第一夜、写真撮影はここまでです…。公演中の撮影記録は禁止です。

照明が落ちた、静かな空間。頭上には拡がる夜の闇。月がステージ後方に輝きます。目をコロッセオに転ずれば、階段席に光の花束が拡がる。小さな蝋燭…ケーキに飾るようなろうそくが、ゲストの掌で灯され、コロッセオの輪郭に人が満ちた暖かい印象に包まれる。
なんて素敵!! 人が創り出す空間。

ステージ下手に、スポットライト! 指揮者が拍手に迎えられて、入場する。夜 十時。『ガラ・ドミンゴ・ハーディング』開演。


★感想追記(2013/08/28)
第一曲を、とてもとても、楽しみにしていました。
屋外で音響は、どう感じられるのか? オーケストラだけなら、夏のセントラルパークで経験があるが、これはオペラのアリアを歌唱する、そのためのオケだから。
アンプを使わない人の声って、どう響くのだろう...興味はつきませんでした。

オケの前奏...あっ、音が空も含めて、まるく球状に拡がるような、時間の左右差に遅れのない音に聞こえる...面白い。
ソプラノの発声...少し上向き(=空向き)の顔...えっ、音がアリーナ席にむけて、伸びてくる...まっすぐに声がむかってくる感覚が面白いです。

満席のアリーナ席に対しては、残響が生じてこないような音の聞こえ方をする...これは、すごい。これを、知っているから、コロッセオをオペラ専用に使えると、思ったのだと、ぞっとしました。

立位姿勢に対して、発声する顔の傾き角度に、注意してみていると、音の届き方に対して、関係性がぼんやりと見えてくるように思います。
それは、オペラ歌手それぞれの姿勢によっても、変えているように思われました。

「音質」について、おそらく、座る場所ごとに、これらの印象は変わるはずです。
それこそが、まさにライブ...歌手と観客によって生み出される、一期一会のきらめく「音楽」なのだろうと、思います。

「音」を聞き取ることだけに集中していたのは、最初の2曲位まででした(苦笑)。
「音楽」ですもの、オペラですもの。
その情景を思い描き、心を重ねていくことに、引き込まれて行きました。

次々と、ヴェルディやワーグナーのアリアがうたわれる。
聞かせどころばかり、次々と。
美しくて、贅沢な時間なのだけれど...やはり、オペラの全体構成のなかでうたわれるアリアにこそ、心が全部、奪い取られるように感じる、我儘者でした(苦笑)。


そして、引っかかっているのは、やはりドミンゴの状態でした。
入院していた彼が退院して、自宅静養に移り、8/5にウィーンで歌えなければ、ヴェローナも難しいとは、イタリア語→英語の彼の個人webから推測していました。
今年のヴェローナ音楽祭の名誉総合監督を務める彼。
彼の監査の程度によらず、それぞれのbestを尽くす皆の姿勢は変わらなくても...。
彼が、あと、どれだけの時間、歌手としてステージに立つだろうか?
現在の彼を聴くチャンスは、多くはないと、思っていたのでした。

一曲目の歌いだし...ああ、難しいか。
二曲目の歌いだし...お、伸びてきている。
三曲目...ああ、やはり、歌い手は歌によって生きているんだ!それが真実!!

こうして、わくわくと、あっという間に時間は過ぎていきました。
開演10pmのガーラ。終焉し、アリーナを後にしたのは12:30pmを廻っていました。

余韻さめやらぬまま、です(笑)が、明日へと持ち越すことにして、レストランへの道を選びます。
この日は移動日で、2pm以降に何も食を摂れていなかったのです(苦笑)。

アモーレ・カンターレ・マンジャーレ! (愛そう、歌おう、美味しく食べよう♪)
Verona最初の食へ、続きます。





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スケール感にうたれる

2013-08-27 20:19:28 | 旅日記
■下部階層は、階段四段で、およそ2メートル!
ガーラの夜ですが、のちに持たれるアイーダの舞台装置、スフィンクスが、舞台袖を守っています。
スフィンクスの傍に立つのは、大柄な青年。開演の時間の近づくのを、銅鑼を打ち鳴らして、観衆に伝えるのです。

青年の身長と比較すると、競技場の下部階層の大理石の石段は、4段でおよそ2m弱あろうと想定できました。(これは暗がりの中で。実際に昼に階段をあがってみると、一つの石段は50cm高近くありました。)
ステップの総数を数えあげてみると、どれほどの規模があるか、感じていただけるかと思います。

観劇席は、競技場の中心部にアリーナ席、この石段の中ほどまで、スチールの椅子席、さらにその上層は、石段に直座りの席として、販売されています。クッションがレンタルされていました。


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広い! ガーラ故の配置

2013-08-27 19:45:51 | 旅日記
■開場直後、アリーナ席から、ステージをのぞむ。
開場直後、人々はまだ多く入場gateの外においでの頃。どんな場所か早く見たくて、スパークリングワインは早々に切り上げて、楕円回廊から、中へ!
広い!
円形競技場の一翼、前方1/6程度を、舞台として使用しています。
空に開かれたこの場所で、音響の大事なオペラを、どのように演じるのか!(アンプを通さないで行うのです。)
近代のビルの高さにして10階分を超える高さの競技場の高さも全部いかして、演出できる凄さ!

アリーナ席の中心部からステージ方向を望めば、ステージの上には、オーケストラ席と合唱席が特設されています。点々と見えるのは、階段状に用意された席と脇にたつ「人」です(笑)。
この夜は、夏のオープニング・フェスティバルのひとつ、「ガラ・ドミンゴ・ハーディング Gala Domingo-Harding」が持たれるのです。アリアだけを連ねるような形で、開幕を祝うために、オーケストラも合唱団もステージに並ぶことが許されるのでした。

2013年は、アリーナ・デ・ヴェローナ音楽祭の100年記念、そして、ヴェルディとワグナーの生誕200周年と、喜びごとが重なる年。演目もそれらを元に編まれていました。

準備が進むたびに、場内には、イタリア語、ドイツ語、英語、の順にアナウンスが流れます。古き作曲者への敬意を感じる組み立てでした。


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コロッセオの楕円回廊

2013-08-27 19:23:34 | 旅日記
36あるgateの、第1gateから入場しました。
gateからの通路は、内部の楕円回廊と直角に交差しています。

その分岐点に立ち、楕円回廊を撮影しました。(手前にたつ女性は、ずっと誰かをまっていた見知らぬ方です。回廊の高さを表現するのに、ちょうどいいかな?笑)

写真後方の、青いポロシャツに黒のスラックスの方は、アリーナ・デ・ヴェローナの音響関連の専属スタッフです。その手前で赤じゅうたんが途絶えているのが、わかるでしょうか?
そう。そこから先は「関係者以外、お断り」のエリアなのです。そんな無粋な札を立てなくても済む、じゅうたんのお約束なのでした。

回廊には、電気と水道はきちんと供給されています。が、華美な設備はありません。可能な限り、遺跡を損なわない配慮をしているとの記載が、ありました。


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コロッセオの中へ (アリーナ・デ・ヴェローナ)

2013-08-27 18:54:03 | 旅日記
アリーナ・デ・ヴェローナの中へ入場します。ローマ時代のコロッセオにして、夏の屋外オペラ会場へ!

コロッセオは三重構造の回廊が、楕円状の中央部をとりまく形になっています。回廊の一部は、通行禁止とされています。(ひとつ前の写真の、左側外壁と内側の建物の間に、当初は回廊があった構造になる旨、修復図にはありました。)

この写真は、路面と同じ高さのGateから、回廊方向を望む写真です。
前方に入場券をチェックするスタッフが立っています。
入場券は、e-ticketで、それをA4で印刷して持参し、スタッフがリーダーで読み取る仕組みです。うふふ。現代的です。

写真の左右、gateを超えた両側では、スパークリングワインを筆頭に開幕までのお楽しみの飲み物が、グラスで販売されていました。
床には、赤じゅうたんが敷かれる。その場所を歩いてほしい、そうでない場所は、積極的には歩いてほしくない...上手な空間の作り方と思います。

立つ人の大きさと比較していただくと、コロッセオの1階分の高さに感動した気持ちが伝わるでしょうか!
今は改修がすみ、常設のオーケストラと合唱団を持つ、屋外のオペラ劇場として生まれ変わったコロッセオの姿を、後刻には、昼の風景を交えて、まとめていきます。


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夜のアリーナ・デ・ヴェローナ

2013-08-26 22:12:05 | 旅日記
夜、9時。開演を一時間後に控えた、アリーナ・デ・ヴェローナ。夜の闇の中にあっても、その大きさ、威容にうたれます。
ローマ時代のコロッセオが、自分の前に在り、その壁に、その通路に踏み込むことへの怖れ。
ワクワク…よりは、心臓がはくはくするような、戸惑いと期待に、包まれるのでした。
頭をあげて、笑顔で、楽しもう。日本猫、一歩前へ! (笑)

どこに居ても。様々な国籍をもつ人が集う場所に出る時に、いつも意識する。『貴方達の後ろには、日の丸がたっている。日本人に敬意と友情をもってくれるかは、貴方に会った人が決める。媚びずに、誇りを持ち、笑顔で、正しく在りなさい。』
恩師の言葉は、今も私の中に輝いています。経験を何度かさねても、常に、あの日にかえる。
オペラ鑑賞であっても、仕事のプレゼンテーションであっても、いつも変わらない自分を映す鏡なのです。
■アリーナ・デ・ヴェローナ (イタリア)


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