過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

皐月 和久傳 6:鍋に在る強さ

2016-05-17 07:23:00 | 外食でリフレッシュ!
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牛肉と花山椒の鍋をきれいにして、かけつゆに整え、蕎麦に、つゆとして張られます。
お肉も花山椒もない。鍋つゆに在る力が、この蕎麦を豊かにしています。
あぁ、ここに初夏がいる…。
家で調えたシュパーゲル・ズッペと同じ、季節の強さは、そこに在るって、静かにワクワクしました。

寄せた気持ちの大きさが、写真に写りこんで(笑)。蕎麦椀が、どんな大きさかと、思われるでしょう?(笑)



折敷の四分割よりは大きい。フライングで出てしまった(笑)、留めの小丼よりは大ぶりでした。

ふんわりと投じられた蕎麦は、旨味を含んだつゆを、たくり寄せるためにあるもの。しみじみと味わい尽くした一椀と一時でした(ニッコリ)。


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皐月 和久傳 6:季節を味わう

2016-05-17 07:17:00 | 外食でリフレッシュ!
昨夜、緊急地震速報で記事を飛ばしてしまいました(苦笑)。ズンッとくる近さに、ついにキタカっと柱枠組みに依り立ちました。脳裏に残る熊本の姿に、実際の揺れよりも気持ちが引きづられたようです。毎日が続いていきますように。今は激しい雨の東京です。

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美しい朱色と深緑!
すがしい青さとすっと痺れる香りを、楽しむ肉味。
一回目のお皿は、まさに花蕾を食す意味を、再確認する喜びです。今年も初夏が巡り来たって感謝する、ひと口です(ニッコリ)。



白銀のお皿に写真をバランスすると、静かな中に艶めく印象になります。自分の眼と記憶に残したい色は、どちらであろうかと、考えるのは後です(笑)。



器をかえて、二皿目。今度は花蕾山椒をまとったお肉のあまみが主役です。
仕切り分けができる、意味ある料理の技に、うっとり!です。

二皿に季節を味わい尽くす。嬉しい時間でした。
この後にもうひとつ、楽しみがあるのです。お薦めされると笑顔になります(笑)。


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皐月 和久傳 6:季節を料る

2016-05-16 17:05:00 | 外食でリフレッシュ!
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お待ちかね! 花山椒をいただきたくて、たちよったのです。山椒の花蕾を摘む。一年に一度の贅沢を願います。

■牛肉と花山椒の鍋
テーブルの傍に、卓上こんろ、お鍋にうま出汁が張られています。山椒の花蕾、近江牛を盛り付けた皿を、お客様にみせてくれます。
美しい色彩のコントラスト。ふわっと立つ青い香り。



最初に花蕾を鍋に。踊りながら、花蕾が散り拡がっていきます。若き山椒の香りがすがしく立ち、ふわふわの食感をもつ食べ物に変わっていくのです。



ついで、牛肉をしずかに広げいれ、ジイッと見いる厳しい表情の料理人。
私は、ワクワクと香りを楽しみ、彼の手元をみつめてきました。
フウワリッと甘い香りが重なった時が、引き上げ時でしょう。

さぁ、運ばれてきました。


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皐月 和久傳 5:組みたての妙

2016-05-16 11:04:44 | 外食でリフレッシュ!
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■天麩羅:穴子、三度豆、丸茄子に生姜

ふっくら穴子の天麩羅、うまうま♪ お豆にお茄子。ひと口づつの季節のお楽しみでした。ムッチリ&むちゅん、ザクリッ、じゅんわり…食感と香りの選び方に、頷きます。
この器に盛る…大胆さと、繊細さが共存する美しさに惚れます(ニッコリ)。


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皐月 和久傳 4:焼肴を輝かせる酢漬けの力

2016-05-16 11:03:29 | 外食でリフレッシュ!
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■焼物:のどぐろの若狭焼、醤おろし
■黄色ズッキーニと新玉葱の和ピクルス

ふっくらと焼物。東では、のどぐろは煮付けることが多いので、焼物の食味は豊かで、新鮮に感じました。
ふり塩でしめて引き出される甘さが、初夏の魚と思えない旨さにつなかっているようで、驚きました。
皮鱗の繊細な立ち目、焼き目がしゃらりっと愛しい。よく出来た若狭焼きは、魚喰いを泣かせます(笑)。

もうひとつ、ドキッとしたのがピクルス。二度浸けしているかと思う、こなれた酸味があるのに、野菜のイキイキした食味と円みがありました。ズッキーニに新玉葱、季節がバトンを渡しているようでした。
どうやって作るのかと、花板に尋ねれば「蒸してから、熟成した富士酢につけています」と、さらりと教えてくれました。
何を聞いても、和久傳の板前さんは、かいつまんで応えてくれます。まるで、エスコフィエのテキストと同じ(笑)。読む者の技量によって解釈できる幅が違うだけ、と、毎回、楽しく聞き取ります。
おそらく、飯尾醸造(京都宮津)のお酢と考え、試してみようと、用意をはじめました(ニッコリ)。

省みれば、焼肴に葉蘭をひき、酢漬けの葉生姜を添えるのは、日本料理の形にあります。その基本の先に、この彩りと洋野菜が見えてくるのか。
伝統の先に一歩。和久傳らしい愉しさを受けとりました(ニコニコ)。


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皐月 和久傳 3:西のお造り

2016-05-16 11:01:31 | 外食でリフレッシュ!
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■造り:いさきの焼き霜、三重の天然ひらまさ。海苔の柔らか煮。醤油とポン酢



旨味ののったひらまさ、東では焼き霜にしないいさき。そのコントラストを、楽しく食しました。
いさきの焼き霜は、絶妙な火通りが麗しい。ちょうどに仕上げるのが難しい、いい仕事だと、わくわくしました。

お造りには、時期に応じて、日本各地で、それぞれの姿があることを、嬉しく思います。
小さな国にある大きな拘り。どれもが愛しく思います(ニッコリ)。


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皐月 和久傳 2:香りを包む吉野

2016-05-16 10:58:48 | 外食でリフレッシュ!
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■お椀:のし海老、白ずいき、瓜、吉野葛ひき

黒漆に金彩、美しいお椀の蓋をとれば、きれいな香りが立ちあがり、ふくふくと胸にひろがりました。
きれい! 白にほんのりと朱がみえます。むっちりした食感、シャクッとした食感、その香りと旨味を葛がやさしく包み込んで、喉を滑り落ちていきました(ニッコリ)。


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皐月 和久傳 1:日いづる国の白の豊かさ!

2016-05-16 10:46:19 | 外食でリフレッシュ!
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■先付:鯛の白子のソースをひき、ホワイト・アスパラガス、生雲丹をのせて



美しい白磁のおひら、蓋物が差し出されます。光をはじくような白の蓋をとると、ほぉぉっと声がでました。
ホワイト・アスパラガスに雲丹、白に白を盛る……うん? もう一色の白、鯛の白子をソースにひくとは!
白を三重ねにして、尚ひきたつものは、ホワイト・アスパラガス!

やるな! 日本好みのスッキリしたアスパラガスに、白子ソースととろっとした雲丹を寄せる。くちにすれば、甘さも清潔なこくもあった後に、すがしさが残る。
呆気に取られる美味しさ、美しさでした。

こういうホワイト・アスパラガスの食し方は初めてです。日本の国のお料理になった愉しさ!(ニッコリ)
学びがある逸品でした。これがあるから、いきたい場所なのです(笑)。
■京都和久傳


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皐月 和久傳:初夏を愉しむ

2016-05-16 09:59:25 | 外食でリフレッシュ!
五月の風が変わらぬうちに、書き留めておきたい外ごはんが、いくつかあります(ニッコリ)。本日、所用の移動が続くため、思い出して書いていきます。

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連休後半、西での所用から戻る折りに、時間を切り出して、立ち寄りました。常に驚きと学びがある和久傳です。
五月のお任せ献立に、この一時だけの味、大好きな花山椒があるか尋ねてから、伺いました(笑)。花を摘み取り食す、頭をたれる食は、自分も真っ直ぐな気持ちで向かうのです。



板場を臨める席が好きです。手元に料理人の気持ちが映るのをみているのが、ドキドキします(笑)。
香煎をひと口。青竹のお酒をお供に、皐月のお膳を、いただきます。

■京都和久傳 (JR京都伊勢丹内)、お任せで


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3週間かけて胡蝶蘭らしくなる

2016-05-14 14:49:00 | 植物日記(季節のある暮らし)


我が家の胡蝶蘭、今年も一輪が花開いたっと気づいて(4/22)から、3週間。
一房の花が八輪、まだ蕾をつけていて、胡蝶蘭らしく見えてきました(ニッコリ)。
もう一房にも、茎が延びながら蕾が増えて、やがて開くことでしょう。

胡蝶蘭は一斉に咲くのではなく、茎が延びながら、小さな蕾が大きくなっては開いていく。その時間を知ると、 咲き揃った胡蝶蘭をお祝いに贈る意味が、わかりました。

喜びはある日にいきなり来るのではなく、時間と手をかけて育つものだって。

花がない時期の、ただの葉っぱだけのそっけない時期にも、光と温度と水と肥料が要ることを。
人は咲いた花には優しいけれど、その前座は忘れがちだということも。

枯らさぬように水やりすることと、花が揃って咲くように育てることは、やはり違う。
人も同じ。花咲くように願って、自由に歩き考えるよう願って、育てていかねばならぬのだと。


胡蝶蘭も植物なので、光のある上方に茎を伸ばします。ですが、上方にのびるままにしておくと、蕾は育つ重さに負けて、花びらが開くまで保つのは少数です。
添え木をあてて、垂れるように強制して、こうして連なって開くのです。

茎の途中から、分岐する枝芽があれば、出荷には美しくないから、欠くこともいるでしょう。我が家の左の枝に、今年は脇芽がでています(笑)。家のものなので、欠かずに、添え木に工夫して、考えてやろうと思います。

人がたわめたり、払ったりすることは、植物が人と暮らす折りに、必要なことだけど、植物を守り応援することでもある。里山は、天然とは違う意味で、自然であるのと同じです。
人の躾も同じ要素を含んでいるようにも思います。

植物をみていると、素直に学ぶことができる。同じ春があったはずなのに、その時にはきづかなかった(苦笑)。気づきには、その瞬間があるのかもしれません。

誰が見なくても花開く。この道は遠いです(笑)。


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