トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ケツの始末も

2010-03-03 | 小人閑居して憮然

Photo_7Photo_8

 介護職などとは久しい昔に縁を切ったのに、それでも時々は、と言うより結構な頻度で「後始末」をせざるを得ないのが現実だ。今日も予定を変更してやらざるを得なかった。

 バイオトイレの設置工事で給水管を埋設した場所が、この雨続きの出水で水路となってしまった。元はと言えば、道路の向こう側から給水管を延ばすのに舗装路を切り割らないで、道路を横切る排水路の中に敷設した結果だ。

 この排水路の出口は道の端に溝を穿って沢筋まで流れを誘導していたのだが。給水管の埋設時に埋めてしまったのだ。そのため側溝からの行き場の無い水は、掘り返して埋め戻した柔らかな地表伝いにバイオトイレの基礎に流れ込み、そのまま駐車場に流れ下ってしまった。

 このままほっとくと更にえぐれた水路が出来上がってしまう。いかんせん「バイオトイレ」の設備に水、土砂が流れ込むままは不味いだろう。まだ引渡しも済んでいないのに業者も業者だと呆れてしまう。

 結局、植樹の積りが「水路の復旧」となった。土を掘り返すのは同じだから「五十歩百歩」かなあ…。それとも「目糞鼻糞」の類か…。こうやって人生は暮れていく。  2010/03/01


郷里は雪の中

2010-03-03 | 感じるままの回り道
『梅桜花溢れたり里山は初音聴かぬに弥生となりし』
『黒き森弥生の陽受けはなだ色原も萌えたりナズナ花敷く』
『稜線にガス上らせる頂はすでに久しき登らずの山』
『霞みたつ海眺めれば潮境藍や浅葱の墨字のごとし』
『障子戸は息膨らまし息を吐く息吹きは部屋に春の嵐よ』
 今日三月三日は「ひな祭り」が一般的だが、郷里では毘沙門天の「裸祭り」だ。今年は例年になく雪深いので伝統的な風景が一層際立つだろう。
 思い起こせば中学一年の時、下帯と草鞋だけで参加したことがあった。不動明王が乗る竜神の口から流れる水の溜まる畳2枚ほどもある石の鉢に飛び込んでは、堂内の押し合いに参加した。当時は積雪も多くて三月初旬では3メートルは普通だった。
 やってみて理解できたのだが体が濡れていないと摩擦で押し合いがきつくなる。そのためにも水を掛けたり自ら水に飛び込んで濡らす必要があったのだ。
 とは言え同級の悪餓鬼とともに、その手水鉢に飛び込んでは底を浚って、賽銭を褌の中に押し込んでは押し合いに戻ったものだ。
 残念なことに全て押し合っている中で失われてしまった。神仏のご加護は無かった、悪いことは出来ない。