菜種梅雨とは言うけれど、裏山を白くさせた冷たい雨の日も終わって快晴の一日になった。予定だと「習い事」の日なのだが「やってられない!」天気だ。
と、合理化が出来たので嬉々としてフイールドへ出発する。今日も土堀りの一日だったが気持よく帰宅できた。とは言っても節々はボロボロ、息は絶え絶えなんだが…。
止水域を広くするために土を掘り上げていたら「けら」が飛び出てきた。少年時代には指で摘まんで「けら、けら、あんさのチョンチョはどれくらいー?」なんて声掛けし、けらが両腕を広げると「これくらい、これくらい」なんてはやして喜んだものだ。
近くに来た散策者が「土筆が出ていましたよ」と声を掛けてくれたので終了間際に見に行ったら結構でていた。小さいながらもスイバも花穂をあげていた。
寒い雨続きだったが、何日ぶりかでフイールドに入ると「春になった」を実感する。今日の鶯もさえずりがおぼつかない。一生懸命さより遠慮がちに聞こえ「恥ずかしながら練習しております」と小野田一等兵を連想してしまった。見るもの聞くものが「春は名のみ」ではなくなった事を教えてくれる。