水のたまり始めた遊水池にケラが泳ぎだしたのを捕まえた。盛んに前足を広げて逃れようとする。前にも記載したが「あんさのチョンチョはこれくらい!」をどうしても思い出してしまう。
ビオトープもどきがようやく完成に近づいた。あとは満水になったら遊水池からの排水パイプの埋設と浅水域を1㎡ほど掘り足すだけだ。やれやれである。ここはケラに訊ねるほども無く「これくらい!」の小さくささやかなビオトープだ。
それでも以前と比較すればゼロと1との違いがある。水生生物にはミニ宇宙に違いない。足腰痛いけれど自己満足感は格別なのだ。
当初、止水域は絞り水だけで満水にする予定だったが漏水がありそうなので、上部の堰すれすれの水位から水を導入した。雨などで出水したら溢れたのが入り込んで田んぼ跡を浸す構造にしたのだ。
普段は堰の水位から僅かにさげた調整堰から下る水で水を補給する。流路の水量が減れば止水域への水の供給はとまるが、そこは天におまかせだ。流路の川床には泥が沈殿しているが、雨が何回か降って川床を洗えばカワニナの姿が見られるかもしれない。
生物の好みや生態も「流れを好む」「止水を好む」「砂州を好む」「小砂利床を好む」など多様だし、その全てに配慮した構造には程遠いが、カワニナ、トンボ類の一部くらいには喜んでもらえるだろう。