甘柿の南側で枝を柿の上に広げていたカラスザンショウの大木の片枝を落とした。斜面に生えて主幹自体も斜めだから手をつけなかったのだが、枝垂桜の主幹を仕立てるのに脚立を運んだから、近くのついでに試みたのだ。
脚立はなんとか下の枝にもたれさせて安定させれたから、後は高枝切りでゴシゴシ引いた。枝が折れ曲がって脚立を直撃し転倒させられる可能性もあったが、なんとか無事に終了した。
これで柿の木はシーズン中、日光を遮られることなく甘い実を着ける事に専念できるだろう。とは言え、ほとんどがカラスの口に入ってしまうのが例年の実態だ。
枝垂桜も主幹を立てていなかったので気になっていたが、ようやく2本とも支柱を立てることが出来た。タラノキにも「繁殖用母樹」の札を付けロープをまわした。これは効果があるといいけど、山菜採集者の実態から半分は期待していない。
昨年に掘り上げた溜池の回りにセリを植え込んでいたのだが、昼前に筍掘りから帰る夫婦とすれ違った。奥さんは握った手を上げてセリを見せてすれ違ったのだが、それは件の場所で採集したセリだった。現場にはご丁寧にも白い根だけが千切り棄てられていた。「葉だけ摘まんでくれれば再生するものを…」と思うのだが、里山と生活関係のない人たちには「持続的利用」などどうでもいいことだろう。こういう出会いは賽の河原で石を積む童の気分になる。