トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

花の頃

2010-03-19 | 合混で闘作すれば

 丸窓埋める 寒緋桜に

   負けぬ私の 艶な頬 ハア コリャコリャ             弥生姐さん

 無礼は承知 桜の下で

   抱きつきゃ張り手 鼻血酒 ハア コリャコリャ         金満貪士

 吉野の桜 千山ひと目

   彼の耳打ち 山も消え ハア コリャコリャ            染意芳乃

 桜散る木々に優しき今日の陽は背中温めて午後となりたり   路坊

 ヤマザクラ葉を萌えさせて花舞台                  トロル

 花見酒沢庵の屁が臭いたり                     浄花


小事は大事!?

2010-03-19 | 小人閑居して憮然

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 散策路の入り口近くに菜の花が両手で数えるくらいの本数で花を咲かせていた。この1~2年、数本が咲いていたのだが今年は倍増だった。健気に世代交代を続けていたのだが・・・。

 ただ、この一体は瓦礫の廃棄場所だった過去があり、覆土も僅かな痩地のため花丈も一尺に満たない成長の悪さだ。それでも数輪の花穂を着けて楽しませてもくれ、僅かな花でも早春の蜜源になっていたのに気がついた時は折り取られて全滅していた。

 現行犯は確認していないが、週末に何グループか入った中の誰かだろう。幸いにもスミレの群落は抜き取ったりした痕跡は発見しなかったが「残しておけばいいものを…」と思ってしまう出来事だった。たかだか数本の貧弱な菜の花だけど失った価値は大きいのだ。

 経験的に「筍掘り」の人たちは関心など示さない。折り取ったのは、おそらくグループで来たハイカーの類の「おばさん」達、数本を握り締め「綺麗ね、可愛いね!」と鼻にかざしながら意気揚々と帰路に着く姿が目に浮かぶ。

 奥のショウジョウバカマの群落は消滅寸前だし、再生してきたスミレの群落も知れ渡って、掘り取りが横行するのだろう。そんな事が目に見えてくる情景だった。

 「どうせ新芽は全部採られて枯れさせられるから」とタラノキを刈り取ってしまうグループも在るやに聞くが、その気持ちは良ぉぉく解る。「成すべきか、成さざるべきか」その狭間で活動しながら得られる幻滅も多いのだ。他愛ない事象がほとんどなんだけど……。