トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

年輪

2011-02-02 | 小人閑居して憮然

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 業者が丸太を切り出していた。サイズをそろえて胴切りした後、楔を使用して半割りにしていた。何に使用するのか訊ねたら「側溝の蓋にする」との答えだった。我々が最初にフイールドにした現地が「里山体験学習地」となって整備されて5年、側溝の蓋にしていた木材が腐食したための交換なのだという。

 伐り出していた斜面の林は、間伐もやってないような場所だったから、断面を覗いてみたら「あーあ!」と言いたくなる年輪の様子だった。胸高直径一尺未満の樹径ばかりだが、おしなべて太りが悪い。当たり前と言えば当たり前なのだけれども、年輪の数を数えて更にガックリすることになった。

 まあ、側溝の蓋にするのだから年輪が緻密なのは良いのかも知れない。我々が間伐しようと思えば作業するのに「待った」が入る事は無いものの、広場の林寄りに送電線が添っていて倒すのに支障がある。山側に倒すのが安全なのだが、密生して掛かり木になるのは間違いなく、必要な条件を考えると手出しは出来ないエリアなのだ。

 業者はさすがである。10人で来て、午前で必要な半割りをそろえて運んでしまった。


寒風を避けて

2011-02-02 | 今日は真面目に

Photo  フィールド到着時の気温は零度、正午になっても4℃しかなかった。尾根筋の除伐は風当たりが強くて、とても寒く活動をする状態ではなく、気温が低くても風が無ければ快適だからと、谷の中の侵入竹除伐に変更する。

 陽当たりが悪いけど風が通らないから作業し易かった。この一帯は落葉樹が葉を茂らせているシーズンは作業不適の場所なのだ。除伐を始めて多少は木漏れ日が当たるようになったとは言え、藪蚊の襲来が半端でない。蚊が出なくなると蚋の出番で、吸血虫に襲われないためには1月から4月までが作業時期の場所だ。

 昨年、処理を残した倒竹を片付けて、作業スペースを作ったのだが、奥の竹林は既に植樹した針葉樹を駆逐して竹林になってしまった場所。全伐しようか、それとも筍掘りの出来る竹林として整備しようか決めかねている場所であるが、どちらにしても一旦手を入れると維持管理の手間が継続的に必要になる。さーてと迷う場所でもある。