トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

三寒四温の間

2011-02-16 | 遊び子は

2   Photo_4 Photo_3

 溜池の改修を行っていたら、隣の台地に子どもたちがやってきた。年少さんのグループらしい。いつもどおり「朝の会」をやってから真竹林内に入り込んで遊び始めた。更に元気の良い参加児は一段高い高みによじ登っている。

 そこはまだ地表が未整理状態だから、親が付いているものの様子を確認に行ったら大丈夫そうだった。登り口は切り立っていて、足場を鍬で削っただけの状態だが子どもは元気だ。手掛かりや体勢を教えてやったら登りきってしまった。ママ達の方がたよりない。

 降りてきたところを待ち構え、スコップにアカハライモリを二匹のせて観察させた。「皮膚に毒がある」と注意をしたので恐れをなしたのか、素手で触ろうとした児は皆無。

 イモリは池の深みに土塊を入れ安全な深さに調整している段階で、泥の中から出てきたのだが、それより「いない」と思っていたヤゴが結構生息していたのにはびっくりだ。すべてイモリの餌になっているのだと思っていたから…。ちょっとばかり嬉しい三寒四温の愛だ。

      

  


春は名のみの泥の冷たさ!

2011-02-16 | 水辺環境の保全

Photo  Photo_2

 もう!あーあ、である。池の中に蛸壺のような深みがあるのは承知していて、それを安全な深さまで底上げしようと、竹竿で位置確認をしようとした途端だった。思っていたより落ち込みは広がっていて、竿で確認する前に両足ともズブン!とやってしまった。

 長靴の中まで泥水が満杯、ズボンも膝から下はグチャグチャ。靴下は絞ったけれどズボンは絞りきれず、結局グチャグチャ感はそのままで作業となった。「汚い」という意識はないけれど不快な感じは意識すると「あーあ」と言いたくなるほどだった。

 それでも浅瀬の部分を掘り取り深みに投げ入れて、なんとか満足できる水準までにはなった。この溜池はアカハライモリの巣窟みたいな場所で落葉の分解も悪く、ガスが発生するような池であるけれど、拡幅で日射と貯水量を増やすことにより環境改善を達成するのが目標の作業だ。

 深い部分は泥で埋もれているが、大人の太腿あたりまで沈む。それも池の中央部でなく、通路脇であるから幼児には大変危険だ。頭部から落ちたら全身泥の中である。こんな危険を解消し、池の周囲を歩けるよう護岸もして、イモリやオタマジャクシなどと遊んでもらえればとのもくろみだ。溜池は幾つか点在させたが、各々その周囲の環境条件が異なる様に設えてあるから、遊びながら環境条件の違いによる生物層の違いに気がついてもらえれば万歳である。

 「環境教育」なんて分野が大流行の昨今で、教育・指導、イベントを行う側には事欠かないけれど、フイールド(教材)を整備するなんて姿勢は聞こえて来ず、これは蟻の役割なんだろうなあ。たまたま頂いた著書にあった「神よ、試みに遭わせないでください」。これに近いか…。