トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

203高地

2011-02-23 | 感じるままの回り道

203

 東郷さんはどんな思いで203高地を眺めたのだろうか。「多くの犠牲を払った」事と「任務を達成」した事には大きな乖離がある。「責任を全うした」なんて露ほども思わなかったに違いない。多くの命が露と消えたのだから。

 それに比べればお気軽な思いで竹の屍累々の斜面を見上げ悦に入れるのが小生。真っ直ぐに伸びた杉とヒノキの林を通して冬の澄み切った空を透視出来るのは快感に近い。

 達成感とは無縁のものの、木立と空の塩梅が気持ちよいのだ。光が入るし風が渡る。孟宗竹の集積したのが無粋ではあるが「ご褒美を貰った」気分である。これで林も林床も息を吹き返すのだろうが、その一方で住みかを失った動植物もあるだろう。活動してもしなくても「罪作り」の一面がある。23日の朝、どういう訳か「203」を連想した。


*揃いも揃って

2011-02-23 | 小人閑居して憮然

Photo

        吹かぬ風ガセで蠢く局の蟲

        連綿ともと務む無し鼻は利き

        御塵下は悲鳴陣笠局限定

        石屋人石灰ほども役立たぬ