10月7日、大王松が二股の途中から折れた。枝の張り出しによる重心偏差に耐えられなかったのだろう。樹齢は確かめてないが胸高直径65cm、高さ3メートル付近で折れた。洋種の松林で大きなマツボックリは棘があるし、取り得は「大樹」である事と「ハルゼミが鳴く」くらいだ。
先端部は土手に乗りかかっているが、幹の下も土手も遊歩道の一部で、これから冬イチゴのシーズンになるから子ども達が下を通る。安全のためにも早めに処理しないと安心できないから処理作業を開始した。
土手に落下した先端部分は枝の殆どを圧縮しており、松葉の壁になってしまった。最終的には幹を下の平坦部に落とさねばならないから、可能な限り枝を払い先端重量を軽減する。幹だけにするのも危険範囲削減のために不可欠である。
立ち木や地面と接触したままの枝は圧縮力を隠していて、不用意にチェーンソーを入れると「バーン」と反発してくる。応力の方向を留意しながらでも反発を食らう時があり、枝の処理といっても一筋縄にはいかない。積み木崩しやパズルを解くような読みが必要で緊張する。