初めてツルグミに防鳥網を掛けた。ここに実があることを知られてしまってからは、熟さないうちに全ての実を食べられていた。ほとんどがヒヨドリによるものだが、里の農地にあるグミはハクビシンに被害を受けるという。
真竹を曳き割って支えにし、その上から防鳥網を被せた。ツルグミは大粒で甘いので、おチビちゃん達に今年こそ食べさせようと思い立ったのである。
周囲に何株かあるツルグミだけれど、着色しないうちから食べられ続け、すでに実を失った株もある。網をかけたことで今年は賞味できそうだ。
その結果、ようやく熟し始めた。時折、つまんで賞味するけれど、懐かしい美味しさだ。この懐かしさは、少年時代に夜陰に乗じてグミを食べつづけ、舌が渋で割れた記憶に通じているのに違いない。
水見回りに行くとカルガモがいる。毎年飛来するから珍しい訳でもないが、営巣してくれないかと心待ちにしている。
そのため、昨年は泥水地を統合して大きめにし、中央の小島周辺も深く掘り下げておいたのだ。公園や寺院の泉水などに巣作りをしているのに、それより条件の良さそうな泥水地には巣作りする気配さえ無い。
少々、困惑することは、数つがいが居るようになったことである。邪魔するのも悪いから、姿を見ると他を見回るようにしていたのだが、行く先々で踵を返すことが増えてしまった。
今季、維持管理に迷惑しているから、お詫びに営巣して子育てをしてほしい。まあ「カルガモの恩返し」は聞いたことはないが、「夢見る年頃」は失っていない。なんてったって、すでに「二度わらし」なのだ。