トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

丸太ダムを設置

2013-04-22 | 水辺環境の保全

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 上部の池からの流出部、水漏れが止まらなくて苦労していた。今日も池の底を掘り下げて水深を保とうとしていたから、丸太と土嚢で水位を維持する方法を伝えた。朽ちかけた丸太材は近くにあるから、小生が切りそろえ浸食溝に積み上げてやった。

 高さを変え三列積んだ。各々の丸太の上流方向に土嚢を押し込み水を止める。三段階の丸太ダムで落差からの浸食を緩和する考えなのである。土嚢を積み上げるのはM氏のグループに委ねて、小生の出番はおしまい。

 こんなことをしても、下流の泥水地には何の利益ももたらさないけれど、担当範囲を越え、「水辺は一体」と考えて流域を維持しないと、環境保全は難しい。


翅を閉じるダビドサナエ

2013-04-22 | 小父のお隣さん

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 尾の細い個体がいた。教えてもらったところによると♂なのだそうな。このサナエ、「いっぱい出現した!」と思った翌日から一匹も姿が無い。

 リンゴ園脇の草原に10個体は飛んでいたのに、沢筋に下りて歩いても出会えなかった。成熟するにつれ、環境の良い流域へ行ったのだろうか…。水辺を広げてからは、トンボの種類も個体数も増えたが、中には一回しか確認できなかった種類もいるし、この中には流域初記録もある。Photo

 その中の一種が小生の写真の中にあった。通りすがり、遊び半分の撮影でも、こんな事があるのだ。「瓢箪から駒」ならぬ「フォトから初記録」である。

 刈り払い中に見かけた右の個体、風にあおられるうちに翅を閉じてしまった。翅を痛めたくない気持ちが伝わってくる。しかし、シャッターチャンスに風が煽り、良いカットを撮るのに根気比べだった。「マーフィの法則」そのままだ。


自生株

2013-04-22 | 感じるままの回り道

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 ワラビ採りの帰路、遠回りをして山ウドの自生株を探した。

 昨年の夏、何株か葉を広げていたのを見ていた斜面である。立ち寄ったら林床は刈りはらわれていて昨年の様子は無い。それでも「ここぞ」と思われる場所を探したら一株だけ発見できた。

 地際は親指ほどだから、小生の基準では採集するサイズでもないし、採集に来たわけでもない。春先の萌える姿を見たかっただけなのである。半世紀ぶりなのだ。

 林床が刈り払われたために、他に先駆けて丈を伸ばし葉を展開するヤマウドは、これで更に駆逐・絶滅への歩みを早めることになった。保全活動と一言に言っても、一言の中に納まりきれない多様性がある。そこが難しい。