尾の細い個体がいた。教えてもらったところによると♂なのだそうな。このサナエ、「いっぱい出現した!」と思った翌日から一匹も姿が無い。
リンゴ園脇の草原に10個体は飛んでいたのに、沢筋に下りて歩いても出会えなかった。成熟するにつれ、環境の良い流域へ行ったのだろうか…。水辺を広げてからは、トンボの種類も個体数も増えたが、中には一回しか確認できなかった種類もいるし、この中には流域初記録もある。
その中の一種が小生の写真の中にあった。通りすがり、遊び半分の撮影でも、こんな事があるのだ。「瓢箪から駒」ならぬ「フォトから初記録」である。
刈り払い中に見かけた右の個体、風にあおられるうちに翅を閉じてしまった。翅を痛めたくない気持ちが伝わってくる。しかし、シャッターチャンスに風が煽り、良いカットを撮るのに根気比べだった。「マーフィの法則」そのままだ。