「里山入門」とかで、参加料徴収し50組が公募されて40組ほどが参加になったのだそうだ。幼児主体だが、当然 、親が連れてくるから、単純に見積もっても100人ほどにはなろう。トンボ池の周りは人の輪で埋まり、原も溢れている。
何年もかかって、ここまでこぎつけた小生等としては、このような事業活動には心中穏やかでない。特に水辺環境は、住宅2~3軒分の面積しかない箱庭なのだ。そのうえ、「生物保全」、「生物のシェルターあるいはリザーブタンク」として設営した、ささやかでデリケートな環境でもある。毎回、隊列の通った後の現場は無残なものだ。
田舎でも、このような環境が失われ、「紹介しなくては!」とばかり、フイールドとして広く荒らすのは環境関連団体なのである。「近くて素敵で便利」と活動規模を拡大するが、「環境教育」を標榜しても、最終的には銭金に尽きるのだろう。せめて、このような環境の性質上、団体・集団での利用適否くらいは認識して欲しいと思う。
幼児期に、このような場所で思い切り遊ばせたい点は小生でも異存はないけれど、それはあくまで節度のある範囲、あるいは規模までである。公園や遊園地とは本質的に異なる場所故に、主催者や参加者達は天国に思えるかもしれないが、小生は地獄を見ている。